「竹田の子守歌」にはいろんな歌詞があるが、中でも私に響いてくるのはこの歌詞。
♪~久世の大根飯 吉祥(きっちょ)の菜飯
またも竹田のもん葉飯~♪
「久世の大根飯も吉兆の菜飯も粗末だが、竹田のもん葉飯に比べたらまだましだ。」
という意味らしい。
(久世も吉兆も竹田も京都の地名)
もん葉飯とは「おから」の混ざったものらしい。
食料事情はその暮らしに直結していることだから、その状況がより分かりやすい。
多くの「子守歌」とされるものは、背負った赤ちゃんをあやす歌ではなく
「幼くして奉公に出された守子の悲哀の歌」
というのが的を得た指摘だと思った。
だから悲しい調べと歌詞なのだ。
納得。
「竹田の子守歌」は悲しい背景の歌だが、その美しいメロディーについつい口ずさんでしまう。