自分の意思とは関係なく傷を治そうとする体の働きが気持ち悪くなって無心で瘡蓋を剥がしていた。


瘡蓋の下には半生の肉。


私には、傷が似合うと思う。


傷がないと不安になる。


切ったところが治り始めると

とてつもない不安と気持ち悪さに襲われる。


体は本能に従い生きようとする。


心は本能に背き常に死ぬことばかり考える。


心と体の不一致が気持ち悪い。


切りたい気持ちは常にあるけど

いまいち気分が乗らない。


変な感じ。


家庭環境が地獄になってからピアスが一気に増えて、辞められていた筈の自傷も再発して。


私はいつも誰かに馬鹿にされる。


いじめられた人は、自分より弱い人を見つけ出していじめて…負のループ。


それを私で止める。

いじめられるのは、私だけでいい。


みんな自分より下を見つけていじめたいんだよね。


私より上になれて良かったね。


私でよければ貴方のサンドバッグになってあげるよ。

ずっと、そうやって生きてきたから。

これからも、そうやって生きていくから。


それだけが、私の存在価値。


相談はしない。


嫌な事も事が済むまで黙って耐えるしかない。


へらへら笑っておけばいい。


心が辛くなったら腕を切ればいい。


自ら傷を作って瘡蓋を剥がして。

それだけが、救い。


剥がした瘡蓋を眺めていたら、なんだか切ない気持ちになってきた。


私は一体、何がしたいのか。


わかんなくなっちゃった。


早く終わりにしたい。


来世は要らない。


とにかく、終わりたい。