私が最近めちゃくちゃハマって聴いているオペラアリアをご紹介します。


しばらく前に生の演奏を聴く機会があって、あわせて歌詞を読んだのですが、非常に心に沁みるものがあり…ついいろんな方の演奏動画を見てしまいます。


オペラ「アンドレア・シェニエ」より 
“La mamma morta(亡くなった母を)”


タイトルのとおり、詩人アンドレア・シェニエが主人公。フランス革命の中、シェニエの恋人である伯爵令嬢のマッダレーナが処刑になりそうな彼を助けるために、権限を持つ要人ジェラールを説得する場面です。


「革命下で母を亡くし家を燃やされ、困窮し病に倒れ、可愛がっている侍女は私のために身を売り…私は私を愛する人を不幸にしてしまうのです。そんな苦しみの中、私の前に愛が、神が、忘却が、生命が訪れたのです」


ジェラールはかつて伯爵家の召使いだった男で、マッダレーナに密かに心を寄せており彼女を手に入れたいと考えていたため複雑ですが、彼女にとってシェニエがどんな存在かを知り、その願いに心を打たれます。


こちらは歌詞がついていてわかりやすい。
マリア・カラス、大好きです。


歌詞については複数のサイトを読ませていただいたのですが、後半はシェニエの詩であるとも、彼女の中で具現化された彼の存在そのものとも読めます。


宗教観の違いもあるでしょうし、訳詩を単純に解釈していいのかわかりませんが、彼女にとって彼の愛がどれほど圧倒的な支えや救いであるかは如実に伝わる内容となっています。


私はこちらの演奏がすごく好きです。
オペラの場面なので、マッダレーナの一人語りにジェラールが説得されていく心の動きなど、より情景が伝わるかと。



こちらのサイトだと、アップのYouTubeとあわせて歌詞をスクロールして読めます。なんて素晴らしいキラキラ歌詞もとてもわかりやすいです。




こんなの生で見られたら絶対泣くと思う。

歌詞がわからなくても、この圧倒的な歌声の説得力よ…



できればこちらの曲も勉強したい。

こうした演奏を聴くと、プロのようなクオリティには到達できないとしても、一通り歌えるようになることがゴールではないなと改めて感じます。



何だろう、訴えかけるものや演技の要素かなあ。まーそんなこと言っても、そもそも歌が危なっかしいとそこしか見えなくなっちゃうので、まずは安定して歌えるようにならないといけないんですが。そんな日は来るかな?!



などと好き勝手書き散らしましたが、いま私が勉強すべき曲はこちらではありません。完全に現実から逃げる手段となっとります。目の前の課題に向き合わないと〜汗



そんな現実逃避日記でした。



春の庭(雑草伸び放題)