『……サンタさん、彼氏が欲しいなんて贅沢は言いません。
だから、せめて教えてください。
美人で仕事もできて、周りからも「いい女だよね」と言われるこの私が、なぜ結婚できないのかを……!』

こんにちは、仲人修行中のMochinaです。
先日、家にクリスマスツリーを飾りました。
毎年夫婦で飾りつけをするのですが、今年は子どもも一緒に参加してくれて(0歳なので真似っこだけ)、これがあたたかい家庭ってやつか~と、しみじみ感動しました![]()
さて、クリスマスといえば、婚活業界ではまさに繁忙期!
私も独身時代は、この時期になると無性に人恋しくなり、「ワンチャン、クリスマスまでに相手を見つけられるかも!?」と期待して結婚相談所に入会する、というパターンを何度か繰り返しました。
ところが、どうにも上手くいきません。
誰に会ってもピンと来ないし、そもそも「言っちゃ悪いけど、この程度?」という人ばかりとマッチングするのです。
……おかしい。何かが変だ。
だって、勘違い喪女だった時代ならまだしも、今の私は極限まで自分磨きしたのだから。
仕事もバリバリこなし、上長の覚えもめでたく、お給料だって同年代女性の平均よりずっと高い。結婚しても男性の負担になることはないし、むしろ私が支えてあげられる。
それなのに、なぜ!?
私はこんなにも「いい女」なのに、なぜ結婚できないの!?

当時は本当に理由がわからず、仲人さんに相談しても「なんでだろうね?」と不思議がられるばかりでした。
(こちらとしては、その理由が知りたくて結婚相談所に登録したんですけどね……)
でも、今ならわかります。
だって私は、本当は「いい女」なんかになりたかったわけじゃないから。
男女平等が叫ばれて久しく、経済の低迷も相まって、今や女性も働くことが当たり前の時代になりました。
ですが、私はギリギリ昭和に生まれた古い人間なので、「女としての幸せ」というものに強い憧れがあったのです。
パートナーの男性に愛され、大切にされ、お金も愛情もたっぷりかけられて、まるでお姫様か女王様のように扱われたかった。
そして私も、「あなた、いつもありがとう!なんて頼りになるの!」と、心から男性を尊敬したかったのです――。
ですが、そんな本音とは裏腹に、私はフルタイム共働きの家庭で育ちました。
まだまだ専業主婦が主流だった時代にあって、母親は新卒から定年まで正社員として勤め上げ、役職にも就いていました。
その影響で、「私も母のように、自立した女性であらねばならない」と思い込んでいたんですね。
ちょうどその頃は、男女雇用機会均等法が施行され、「キャリアウーマン」や「おひとりさま」という言葉がメディアでもてはやされたりして、
男性に頼らない生き方こそが正解とされるようになっていきました。
近年ではさらに、性別役割分業をなくそうという風潮が強まり、
「女性らしさ」や「モテ・愛され」といった価値観も、どこか古いもののように扱われている気がします。
でも、
それでも……、
たとえ古かろうと、親や世間がなんと言おうと、
やっぱり私は「男性に守られる人生」を送りたかったのです!!
なのに婚活時代の私は、その気持ちとは真逆の、
「私、手間のかからない“いい女”です」アピールを全力でしていたんですね。
そりゃあ、自分に合わない男性ばかり引き寄せてしまうよね、という話。

もし私が結婚相談所の仲人で、婚活とは何か?と聞かれたら、私は「自分と向き合う作業」だと答えます。
外見やコミュニケーション力を磨いたり、たくさんお見合いしていろんな男性を見ることも、もちろん大事!
だけど、自分の本音に気づかないまま、あるいは気づいているのに蓋をしたまま、どれだけハード面を整えても、ピンとくる男性には出会えません。
もし今、
「私は結構“いい女”のはずなのに、なかなか結婚できない」
と悩んでいる方がいたら、ぜひ一度、自分の心の声に耳を傾けてみてください。
あなたは、本当に「いい女」でいたいのでしょうか?
どこかで無理をして、偽りの自分のまま相手を探そうとしていませんか?
必死に自分磨きをしたり、クリスマス前に焦って相手を探す前に、
まずは、自分の本音に素直になること――
それができたとき、サンタに願うまでもなく、すっと運命の相手が現れることがあります。
私は今、そうやって出会った夫に愛され、大切に守られながら、幸せな毎日を送っています。
追伸:
ちなみに夫との初デートの日は12月24日――クリスマス・イブの夜でした。
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