パリのカフェは、交差点の角地の一階部分にお店を構えているところが多いです。古くからあるカフェはそういう立地にあるんですね。テラス席でくつろぐ人々の姿も含めて、パリの街の風景の一部になっているなぁ、と感じます。
「パリのカフェは観光客の扱いがひどい」というパリ・シンドロームの一因ともなる悪い噂を聞いていたので、一体どんなひどい接客をされるのかしら~?とある種、興味津々。
あまり深く考えず選んだ店@Le Petit Cardinaは、パッと見た感じ家族経営?っぽいアットホームな雰囲気。
席に案内してくれたのは、そっけないギャルソンではなく、お年を召した(ちょっとアイシャドウの濃いめ)素敵なマダムでした。
テラス席ではないけど、明るく外の景色がよく見える席に案内してもらった。
本日のランチを選び、メインに牛肉のカルパッチョ(carpaccio de Boeuf)、デザートに苺のクープ(coupe de fraise)をチョイス。caféもつけて。おひとりさま17ユーロ。うーん、なかなかのお値段。外食するとお金がどんどん飛んでゆきますね。
文字のデザイン性が高すぎて、読めない。汗
薄くスライスされた赤みの生の牛肉が敷き詰められその上に野菜、チーズ、バルサミコ酢、バジルソースがたっぷり。生の牛肉はあまり日本ではなじみがありませんが(ユッケくらい?)、フレンチではタルタルにしたり、カルパッチョにしたりと、なじみ深いようです。
ここ数日パリはとても暑くて、今日もものすっごく暑かったのですが、古くからあるカフェやレストランにはエアコンなんて無いので、汗をかきながらも美味しくいただきました。笑
デザートで冷たいアイスクリームが食べられる~!とばかり思っていましたが、苺の上にのっているのは、生クリームとフロマージュブランを合わせてホイップしたような常温のクリームだったのでちょっとがっかり(笑)。美味しかったけどね。冷房の効いている部屋で食べたら、もっと美味しい!ちなみにcaféでエスプレッソが出てきてちょっと面喰いました。フランスのカフェでいわゆる「コーヒー」が飲みたければ、café americanoと注文せねばならないらしい(ツレ談)。
チーズの酸っぱさとクリームの濃厚さがベストマッチ。それでいてたっぷりと空気を含んだフワフワのホイップです。その下には旬の甘酸っぱい苺がたっぷりと。うーん、憎い演出。
私たちにサーブしてくれたこの素敵なマダムは、私たちの食事の進み具合を確認しながら丁寧に接客してくれていましたよ。途中、カフェの外で、この猛暑の所為でしょうか、ちょっと体調悪そうにしてた(?)老婦人にお水を飲むようにコップを差し出しに行ったりされてました。慈悲深い。
温かみのある素敵なカフェで、記念すべきデビューを果たせて幸せです。
パリの有名な観光地の近くではありませんが、おススメです☆