いけないタタミ屋さん | オバサンの独り妄想

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わたしは出かける前に、急いでお風呂に入ろうと思い、
すべて脱いでバスタオルを体に巻きつけたところでした。


そんなタイミングで玄関のインターホンが鳴りました。


頼んでおいた張り替えのため、
いつもの畳屋さんが下見に来てくれたのです。


張り替え作業の前に、一度、状態を見にきてくれると
言ってはいましが、
まさか出かけるこの日に来てくれるとは。。。


来る前に電話の一本でもくれればよかったのにぃ、、、


せっかく来てくれたのに
このまま帰ってもらうのは悪いと思い、
インターホン越しに、
とりあえず家の裏側へまわってもらうように
お願いしました。


我が家は昔ながらの日本家屋のため、
お台所以外にも、お風呂場の横にもう一つお勝手口が
あります。


わたしは、そこの施錠をはずしてから、急いでお風呂場に
駆けこみました。


バスタオルを巻いたまま、顔だけ扉の外に出すような感じで
畳屋さんを待ちます。


すぐにお勝手口の外から、畳屋さんの声が聞こえたので、
中へ上がって来てもらいました。


普段から口数が少なく
何を考えているのか判らないようなタイプの男性ですが、
わたしのその状態に、さすがに目を皿のようにして
大きく見開きジロジロ見ています。


わたしが、


  お忙しいでしょうに、わざわざ悪いわねぇ


と言うと


  どーせ暇だから大丈夫ですよ


と、彼はいつも通りボソボソと小声です。


お付き合いの長い畳屋さんということもあり、
張り替えてもらう1階の客間と、その隣りの部屋を自由に
見ていってもらうことにしました。


わたしは事情を説明してから、
失礼してそのまま入浴させてもらうことに。


30分ほどでお風呂から出て、
わたしはバスタオルを巻いた姿のままでお台所までいくと、
もうとっくに帰ったものと思っていた畳屋さんが
ボーッと立ちつくしていました。


  あら、、畳屋さん、まだいらしたのね?


と、わたしが驚いて言うと、彼は


  ちょっと話しておきたいことがあってさぁ
  奥さんが出てくるのを待ってたんだ


と言いながら、なぜか顔を赤らめています。


わたしは、


  あらあら待たせちゃったわねぇ
  ごめんなさいね


と言うと、彼が


  さっきも言ったけど、暇だからぜんぜん大丈夫っすよ


と言ってくれたので、わたしは


  じゃあ今、急いでなにか着てくるので
  あとちょっとだけ待ってね


と奥の部屋へ行こうとしました。

すると、彼が慌てたように


  あぁ、、待って、、
  着替えにいかれちゃうと時間が
  なくなっちゃうかもなんだよなぁ、、、


と、意味不明なことを言っています。


仕方なく、わたしは、


  あらぁ、、じゃあこんな姿のままで悪いけど
  このまま話しをお聞きするけどいいかしらぁ?


と言いました。


彼は、少し早口に声を裏返しながら興奮気味に


  問題ありません!
  俺はぜんぜんかまいませんよ!
  というか、むしろそのほうが嬉しいし!


わたしが、ん?? となっていると、


そんなことはお構いなしといった感じで
畳屋さんが唐突に話し始めました。


かなり緊張した感じに口ごもりながら、


  あのさぁ、、そ、そのぉ、、
  奥さんの巻いてるそのバスタオルの中って
  は、裸だよねぇ?!
  じつは俺、、、
  正直言うとなんだけどさ 俺、
  ぉ、奥さんの体に興味わいちゃってます!、、


  

緊張で顔をひきつらせながら畳屋さんは、
わたしの反応をうかがっているようです。


一瞬沈黙したあと、突然、
彼のケータイ電話が鳴りだしました。


畳屋さんは慌てて電話にでます。


どうやらお店のご主人から、
早く戻ってくるようにとの連絡だったらしく、
彼はなごり惜しそうに帰っていきました。


わたしは胸のドキドキがしずまらないまま
しばらくの間お台所の椅子にこしかけて
ぼんやりとしていましたが。。。


出かけなければならないことを思いだし
急いで髪を乾かし、
お化粧と身支度を整えて家を出ました。


あのとき、もしも、
畳屋さんのケータイ電話が鳴っていなかったとしたら
事態はどうなっていたのでしょうか。。。