【山岳領域】八ヶ岳(北横岳、三つ岳、縞枯山)
【日時】H18.1.(29)、30
【参加者】もっち、たかちゃん
【山行時間】
1/29 15:50 ピラタスロープウェイ山麓駅着→山頂駅16:00→縞枯山荘 16:06
1/30 (5:15起床)縞枯山荘出発6:15→三つ岳分岐7:15→北横岳(北峰)7:37→北横岳ヒュッテ7:46→縞枯山分岐9:38→縞枯山頂10:15→ピラタスロープウェイ山頂駅着10:50(休憩)11:15→山麓駅11:30
【山行記録】
 けいさん一同と別れを告げ、楽しかった山行の余韻に浸りながら、たかちゃんの車でピラタスロープウェイまで移動。車内から何度目かの八ヶ岳も堪能。
明日は、ちょっぴり危険の伴う山行となることも予測され、気持ちを切り替える。
 ロープウェイから降りて、あたりを見回すと、丁寧に整備されたロープが張るめぐらされている。縞枯山荘に宿泊のため事前の問い合わせをした時には、「山頂駅から縞枯山荘までは、だいたい徒歩20分くらい」と聞き、日が沈む前に山荘までたどり着けるかやや不安だったものの呆気なく、縞枯山荘に到着。夕日見えるかなぁと、期待していたが、縞枯山荘の建っている位置は、窪みのようなところであり、周りの木々に邪魔され、日の入りを観察するには期待できそうにない。
 縞枯山荘には、私達の他に2人の男性宿泊客がいた。60才くらいに見える二人は、時折大声で笑い声をあげており、きっと親友同士なのだろう。出迎えてくれたのは、30才台と思われる女性の山荘スタッフ。話を聞くと、本日は私達を含め4人のみの宿泊らしい。靴を脱ぐやいなや、すぐにロングスパッツを干してくれる。とても親切なお姉さんだ。
 案内された部屋は、4畳ほど。私達二人が過ごすには快適な広さだ。部屋に、ストーブが置かれ、電灯がないその部屋はストーブの明かりと窓からの日の明かりのみ。夕食は17時30分からだと言われ、時計を見るとまだ1時間以上ある。明るいうちに荷物整理しなきゃ。明日は早朝から行動開始なので、ヘッドランプや飲料水、朝食用のパンを準備しておく。今日の雪遊びですっかり湿った手袋や、帽子、バラクラバをストーブの前に並べる。
 ひととおり準備が完了し、窓の外を見ると辺りがほんのりオレンジ色になっている。窓の外にはてんこもりの雪がある。
「あそこで雪だるま作っちゃだめかなぁ」と、たかちゃんに聞くと、「あそこ侵入禁止じゃないかなぁ。ロープ張ってあるし。」と。今日の日中、蝶々深山で怒られてしまったこともあって、やっぱり余計なことはしない方がいいなぁと思い、雪だるま作成は諦める。
 そういえば、ランタンがザックに入ってたはず。まだ一度も使ったことがないのに、所持してから随分月日が経つ。「ねー、ランタンつけてもいい?」とたかちゃんに聞くと、壁を指差し「そこに、<煙草禁止。火気は遠慮して下さい>って書いてあるよ。」と言う。なるほど。書いてはある。でも、ストーブだってついているしねぇ。使ってみたいんだもーん。「ねー、ライターかして」とにっこり笑顔でたかちゃんを見る。仕方がないなぁという顔をして、たかちゃんはザックの奥底からごぞごぞとライターを出してくれる。小さなランタンに火が灯される。
このランタン、たしかあきちゃんが『駅前アルプス』で購入していたものとお揃いだ。中に設置されたロウソクが倒れてもいいようにガラスで覆われて、金色の蓋のついたかわいいランタン。初めて使うランタンの幻想的な雰囲気に満足。明日の朝、目覚めたら、すぐに灯そう♪
 ランタンの目の前に、地図を広げ、二人で地図遊び。ここにいってみたいな。この山脈の端から端まで縦走したいな。ここからは、何日で行けるかな。たかちゃんの足なら6日間。私の足なら1週間。いろんな場所を想定し、これから行きたい山々を指でなぞる。
 そうこうしているうちに、外はあっという間に真っ暗となる。「食事の準備ができましたよ。」と、下から私達を呼ぶお姉さんの声。
 階段を下り、掘りごたつ前にいくと先ほどのおじさんたちが既にそこに座ってくつろいでいる。そっと掘りごたつの中に足をいれると、とても温かい。
並べられたご飯もとてもおいしそう。あっという間に私のお茶碗にあったご飯の山は私のお腹に消える。たかちゃんは、昨夜の私の食べっぷりを見ていたようで、何も言わずとも私のお茶碗におかわりのご飯をよそってくれる。
 お客が4人しかいないこともあって、自然とおじさんとも仲良くなる。おじさんたちは明らかに関西よりの方言だ。いったいどこから来ているんだろうと思っていると、逆に「君たちはどこから来たの?」と質問される。
そして、二人のおじさんは、偶然にも現在千葉県(春日部、柏市)に在住していることも判明。しかも、一人のおじさんは以前、香川県にも住んでたことがあるというから驚きだ。どうりで関西方面の話し方だと思った。
 出身地の話から、親近感を感じていると、おじさん達もすっかり良い気分になったらしく、あれこれ私達に質問してくる。そして、備前焼の茶碗がいかにすばらしいかを力説し、こんな話題でよくぞここまで盛り上がれる!と思うほど語ってくれた。他にも、『農耕民族の性質はどうして穏やかなのか』、『ライブドアのほりえもんのここが悪い』、『死刑執行は3回されたら釈放される』、『NHKの受信料は1世帯につき払うのか?それともテレビの台数ごと払うのか。それなら山田電気は受信料めちゃめちゃ払わないかん』など、など話題尽きることなく延々おしゃべりを楽しんだ。一期一会の出会い。とても楽しい時間。
 そして、そのおじさん達は、<北横岳→三つ岳→縞枯山荘>と、私達が明日予定している行程を今日歩いてきたという。情報を聞くと、三つ岳はやっぱり危険だったとか、あそこは下りが怖い。かなり急だった。あの下りを登りには使えんだろうな。相当慎重に歩かないといかんぞ。と、教えてくれる。
聞く限りかなりの難所か!?と思わせる話に、前もって「風の谷」情報やネットでリサーチしているとは言えど、不安が募ってくる。2,3年前に大岩の間を転落して死亡した人の話や、何件か事故が起こっている話も事前に聞いてはいるものの、こうも「怖かった、怖かった」と聞くと、私でも尻込みしてしまいそう。
行っていいのかな?!と思う反面、まぁ行けるところまで、とも思う。
 20時30分となり、就寝時間を迎える。山荘の方とおじさんにお休みなさいの挨拶をし、部屋にもどる。
ストーブも消され、真っ暗だ。まもなくたかちゃんの寝息が聞こえる。私は、珍しくなかなか眠れず、明日歩く三つ岳に思いを巡らす。暗闇の中でお茶を飲んだり、時々たかちゃんの名前を呼んで起こしてみたり。
 それでも、気がつくと深い深い眠りの世界に誘われていた。