Discus 『1st』 (1999)
→インドネシア、プログレッシブロック
1st
音楽の印象があまりないインドネシアですが、実はDiscusというとんでもないバンドがいるのです。
そのDiscusの一作目です。ジャズロックを基調としている印象ですが、シンフォニック系、ハードロック系、ポップス系、民族音楽系などさまざまなジャンルがごった煮になっています。それをひとまとめにしてプログレッシブロックという感じでしょうか。どことなく漂う異国感はインドネシアという土地から来るものなのでしょう。
それに加えてメンバーは9人もの大所帯らしく、ボーカルが2人おり、楽器はギター、ベース、ドラムに加えて、キーボードに管楽器、バイオリン、インドネシアの民族楽器までも聞こえてきます。それぞれどの楽器もテクニカルでレベルの高い演奏をしており、インドネシアにこんなすごいバンドがいるのかと驚かされます。
Discusと言えば、大傑作の2ndアルバムというイメージですが、この1stも他のどのバンドにないDiscusならではの音楽になっておりとても楽しめます。インドネシアという先入観なしでもいいアルバムです。
【おすすめ度】
★★★★☆ 名作!これは聴いておきたい
インドネシアのバンドDiscusの1stアルバムです。2ndと比べるとジャズロック、ポップス色が強く、聴きやすい印象です。
【おすすめ曲】
1. Lamentation & Fantasia Gamelantronique
オープニングを飾る壮大1曲。さまざまな楽器でいろいろなフレーズが入れ替わり立ち替わり出てきます。同じフレーズの繰り返しなどがなく、気づいたら8分半が終わっています。
4. Condissonance
生楽器を主体とした美しいインスト曲です。どことなくノスタルジック感じもあり、聴いていて心地よい1曲です。
9. Contrasts
10分越えの大作インスト曲です。それぞれの楽器が弾きまくり、吹きまくり、叩きまくりで緊張感のある1曲です。まるでバトルを見ているようでゾクゾクします。
【曲リスト】
1. Lamentation & Fantasia Gamelantronique
2. For This Love
3. Doc's Tune
4. Condissonance
5. Dua Cermin
6. Wujudkan!
7. Violin Metaphysics
8. Anugerah
9. Contrasts