タイトルは書く前から決めていました。

このブログのタイトル名を使おうと。

もちこと出会ったから、このブログを始めました。

もちこは、奥さんと僕にとってすべての「始まり」でした。

さあ、ティッシュをたくさん用意して、僕の大好きなこの写真で始めましょうか。

奥さんと僕の宝、もちこ。

 

2009年の9月に家族になりました。

ワクワクしてね。

ドキドキしてね。

そして迎えた初めてのうさぎでした。

楽しみで楽しみで・・・。

お風呂の完了メロディーを「もちこ」に変えて歌ってた程でした。

うさぎは「小学校の飼育係が飼育する動物」と思い込んでた僕を変えたもちこ。

まさに一目惚れでした。

たくさんいたうさぎの中で、もちこが僕には輝いて見えました。

迷いなんて一切なかった。

いつもドジな僕ですが、もちこを選んだことは「最高の選択」をしたと今、改めて思えます。

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2021年5月17日、21時53分。

11年9ヶ月、ずっと一緒に刻んできた時計の針をもちこは止めてしまいました。

このブログを書くまでに、かなりの時間を要しました。

奥さんと僕にとって、もちこの存在が大きすぎて・・・。

こうして書いてる今も、もちこがリビングにいないなんて信じられない。

旅立つ前日のもちこです。

介護生活をたったの3日しかさせてくれなかった。

最後の最期まで優しい子でした。

 

とっても優しくって、我慢強い。

そして、最高に可愛い。

5月17日の朝、僕は仕事に行く時、もちこに言いました。

「帰って来るまで待っててね」と。

その約束をもちこはしっかり守ってくれました。

最後の約束になっちゃったけど。

正直、心のどこかで「無理かもしれないな・・・」と思ってました。

「奥さんが1人でもちこを見送るなんて、大丈夫だろうか」と心配しながら出社しました。

奥さんも、僕が仕事に行くのが怖かったんだと思います。

普段は絶対に言わないことを奥さんが言いました。

「今日は早く帰って来て欲しい」と。

もちこは、そんな奥さんの気持ちをわかっていたのかもしれません。

 

仕事を終え帰宅後、もちこにすぐに声をかけました。

「ありがとう」って。

待っててくれたね。

名前がわかってるもちこは、呼ぶとちゃんと見てくれるんです。

「あ、帰って来た」と思ってくれたかな。

もちこ、ただいま。

 

奥さんと僕の晩御飯が終わり、奥さんが洗い物を終え、2人でもちこの前に座りました。

もちこは、このタイミングを待っていたのかもしれません。

奥さんと一緒に、いろんなことを話しかけながらもちこを見守りました。

今までの経験で「その時」が訪れたのはすぐにわかりました。

残念ながら、もちこの最期は穏やかなものではありませんでした。

呼吸が出来なくなった苦しさからくるものでしょう。

奥さんと僕の手を重ねて、もちこの体をさすり続けました。

数分続いたように記憶しています。

何度も「ありがとう」と伝えました。

それでも伝えきれていないけどね。

奥さんも僕も、涙と鼻水でグシャグシャだったな・・・。

もちこ。

ねぇ、もちこ。

奥さんと僕は、もちこに出会えて幸せだったよ。

本当に幸せだった。

奥さんと僕のこと、忘れるなよ?

しっかり覚えてて。

 

前日ぐらいから、本当にしんどかったと思うんです。

「長生きして欲しい」と思い続けてきましたが、苦しそうにしているもちこを見ていると「解放してあげたい」という気持ちの方が大きくなったのは確かです。

自然の流れに任せよう。

そう思いました。

12歳にしてあげられなくって、ごめんね。

 

フラフラになってるのに、旅立つ前日トイレに上がろうとしました。

体を支えてトイレに上げてあげると・・・。

もちこ、オシッコをしました。

僕、その姿に号泣してしまって。

何度も褒めてあげました。

なんてお利口さんなんだろう。

「マットを敷いてるから、もう汚していいよ?」と声をかけ、寝かせました。

 

「危ないからトイレは外そうか」という話にもなったんですが、もちこの性格を考えるとやはり・・・。

トイレは最期の瞬間まで外さずに、ケージ内に設置しておきました。

トイレの失敗を本当にしない子でね。

ケージを汚さない良い子でした。

※元気な頃の画像です。

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最後の日だけは、さすがのもちこもお尻周りを汚しちゃったので、お風呂に入りました。

冷たく固まってしまったもちこがまるでぬいぐるみのようでした。

最初で最後のシャンプーだったね。

僕の大好きなもちこの足の内側が白いところ。

ここ大好きです。

冷たいもちこの体を綺麗にし、シーツの上に寝かせました。

温めるのは良くないので、冷風ドライヤーで乾かしました。

ふんわりもちこ。

 

綺麗にしたのは、綺麗好きなもちこの為なんだけど。

それだけじゃなくって。

綺麗にカッコよくしてお月様に向かって欲しかったから。

お爺ちゃんだけど、お月様でモテモテになって欲しい。

ぽてとも待ってるしね。

こんな写真撮ったなぁ。

懐かしいな。

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でもさ、もちこ。

聞いて欲しいことがある。

「もちこの為」に用意したものが、たくさん残っちゃったよ。

これ、どうするの。

いろんな柔らかさの牧草。

しかも大量。

 

様々なサプリ。

お友達に教えていただいたサプリも毎日飲んだね。

 

大好きだったバナナ。

旅立つ前日、自分でモグモグと食べてくれました。

 

怖がって使わなかったスロープ。

 

りんごジュースとアクアコール。

そして、大好きだったゼリー。

新しいシリンジも買ったばかりなのに。

奥さんと僕の「これから」が消えてしまいました・・・。

 

あと「急に暑くなって、もちこがしんどそう」って話になって。

予定より早くリビングのエアコンを掃除したんです。

これからのもちこの「介護生活」を意識してのことでした。

掃除してから、たったの2日でもちこは旅立ってしまいました。

 

辛い。

辛いよ、もちこ。

きっと、ずっと泣いてる奥さんと僕を心配してるだろうな。

もちこ、安心して。

奥さんを支えてみせるから。

ま、僕も泣いてばかりだけどね・・・。

お月様でたくさん好きなもの食べてね。

 

そして、こんな風にゆっくり休んでね。

もう無理に食べさせたり、飲ませたりしないから。

 

いつも爪切りしてた思い出のタオルで月旅行に出発しました。

もちこの爪切り、もう出来ないのか・・・。

何度か失敗して止血剤を使ったなぁ。

もちこの爪は真っ黒で血管が見えにくくって。

それもみんな思い出になりました。

 

もちこは僕の仕事のシフトをわかってるのかな。

休みの前日の晩に旅立ち、こうして見送らせてくれました。

花も僕が準備しました。

もちこっぽいでしょ。

派手にしてあげたかった。

奥さんにカットしてもらいました。

花、大好きなご飯、牧草、手紙と共にお月様へ向かいました。

 

みんなには申し訳ないんだけど、もちこは「ここ」に入ることになりました。

みんなは真っ白なiittalaなんだけど・・・。

奥さんとの共通意見。

「みんな可愛かったし大切な家族」

でも。

「もちこは特別」なんです。

だから、お気に入りの入れ物に入ってもらうことにしました。

ここでゆっくりおやすみ。

しばらくは(しばらくってずっとかも)リビングに居てもらうよ。

奥さんと僕がクシャミした時に足ダンできるように。

 

〜〜〜本日のおまけコーナー〜〜〜

愛してる。

心から愛してるよ。

もちこ、本当にありがとう。

振り向かず、飛び跳ねてお月様へ向かってね。

ホントはここに帰って来て欲しいけどさ。。。

奥さんと僕が書いた手紙はお月様に着いたら読んでね。

いつかまた会える日まで、待っててね。

必ず会いに行くから。

 

今頃、お月様ではこんなことになってるかもしれません。

みんなで仲良くね。

ずっと家族だからね。

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正直、もちこのいない生活が考えられない。

僕に時間をください。

ごめんなさい。

ショックなことが重なりすぎて「平常心」で居られる自信がない。。。

 

SNSを通じて長きにわたり、もちこを可愛がってくださった皆さま、本当にありがとうございました。

なお、もちこへの供物・供花はご辞退申し上げます。

もちこの件で、皆さまに多大なご心配をおかけしましたこと、伏してお詫び申し上げます。

もちこと歩んできた僕ら夫婦の11年は「宝物」となりました。

今後もブログ名は変えずに更新していくつもりです。

ブログを書いてる僕の傍らには、もちこがいつも居るからね。

ね、もちこ。