「帰って来るまで待っててな」

僕は、奥さんが抱いたたまこの頭を軽く2回撫でました。

11月10日の朝のことです。

その時は、それが温かいたまこに触れる最後の瞬間になるなんて思わずにいました。

当日の写真です。

 

前日の11月9日、夜ご飯を食べずにじっとしていました。

その日の朝ごはんは、いつものように我慢できずに一気に完食していたのに。

「おかしいね」奥さんと話しました。

うさぎを家族に迎えてから8年。

具合が悪くなってから「早い」のは、奥さんも僕も十分理解していました。

それを教えてくれたのは、ちろこでした。

2015年の3月、あっという間に天使になったちろこ。

捕食動物であるうさぎは、ギリギリまで具合が悪い素振りを見せません。

「赤信号」が点滅してから、やっと教えてくれるのです。

 

11月10日、僕は仕事。

奥さんは足の具合のこともあり、たまこを病院に連れて行くことが出来ません。

いつもお世話になってる病院に相談し、往診に来ていただくことにしました。

仕事中の僕に先生から電話がありました。

「非常に状態が悪い」と。

このまま自宅で看取るか、わずかな可能性を信じて今から入院させるかの選択を迫られました。

僕が選んだのは「後者」でした。

たまこの生命力を信じたい。

そう思いました。

その意思を先生に伝え、平静を装いました。

その時、僕はたまこと朝に交わした約束を思い出していました。

車に戻ってから、バタンとドアを閉めて深呼吸を1回。

シーンとした車の中で、周りの音が聞こえなくなりました。

前が見えなくなるぐらいに目から水が流れました。

 

たまこに会いたい。

温かいたまこに会いたい。

どうか、どうか、もう1度会わせてください。

そう願いました。

 

Instagram&Twitterで、本当にたくさんの方から温かい元気玉を送っていただきました。

きっと、たまこに届いていたと思います。

ありがとうございました。

たまこ、僕との約束を守ろうと必死で頑張ってくれたと思うんです。

でもね、でもね・・・。

入院する準備をしてる段階で、力尽きてしまいました。

2017年11月10日16時5分、たまこはちろこの元へ旅立ちました。

生まれてから、ちょうど7歳9ヶ月でした。

心臓が止まってから、たまこの口が動いたそうです。

僕はね、きっとたまこが奥さんに「ありがとう」って言ったと思うんです。

たまこ、お疲れさま。

 

もちこ。

そっと顔を近づけてくれました。

 

ぽてと。

受け入れたくないようでした。

 

うにこ。

じっと見つめてました。

 

あられ。

「どうしたの?」って話しかけてるようでした。

 

いくら。

ペロペロと舐めてくれました。

 

たまこは、2010年2月10日生まれ。

3月21日に我が家へやって来ました。

たまのような丸い丸い子。

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奥さんが「たまこ」と名付けました。

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やって来た当日にひっくり返って寝るような子でした。

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本当に手のかからない子でね。

マイペースで自己中。

トイレも完璧で、爪切りの時もお利口さん。

先日、綺麗にみんな揃って爪切りしたところです。

その時に「長生きしようね」って話してたのに。。。

 

大好きなたまこの写真の数々。

紹介させてください。

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ステージが大好きでした。

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相棒のゾウさんと一緒に。

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可愛いピンクの鼻。

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たまこ饅頭。

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イベントで展示していただいた写真。

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たまこらしい1枚です。

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ケージを開けたら、一目散に大好きなぽてとの元へ走ってたな。

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撫でられるのが大好き。

奥さんにいつもこうして撫でてもらってたね。

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おもちゃのチモシーロープで、勝手に自分を縛ってたこともあったな。

この写真には、僕の母もブログを読んで笑ってしまったようです。

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これが「たまこ」です。

奥さんと僕の「たまこ」

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いつも奥さんと僕を癒してくれた。

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大好きなモフモフの足。

奥さんが「エビフライみたい」って笑ってたな。

 

リボンをつけたこともあったね。

男の子なのに、ごめんね。

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たまこ。。。たまこ。。。

こんなこと言ったら怒られるかな。

「たまこ、帰っておいでよ」

ケージもあるからさ。

ペレットも牧草もあるからさ。

大好きなリンゴだって。

もうこれ以上、奥さんと僕を泣かさないで。

割れるように頭が痛いよ。

たまこ、聞こえてる?

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こうしてね、上を見て寝るんです。

この写真、ケージの上から撮ったんですよ。

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たまこのこのフォルムがたまらない。

まぁるいまぁるいたまこ。

 

仲良しでした。

 

「縄張り」に厳しいたまこが、ちろこには心を許してました。

 

お月様で仲良くね。

ちろこ、たまこのこと頼んだよ。

 

たまこ、本当にありがとうね。

奥さんと僕をたくさん笑わせてくれたね。

「ありがとう」しか言えない僕を許してね。

こうしてたまこの写真のフォルダを見てると、1枚1枚に思い出があって前が見えなくなってくるよ。

奥さんも僕も、あなたのことが大好きです。

心から愛してるよ。

「白い子同盟」これからも続けようね。

 

たまこ、最後にいい?

「たまこ」なんて名前、嫌だった?

男の子なのにね。

でもね、すっごくぴったりな名前だったよ?

お月様でも胸を張って、自己紹介してね。

「たまこです。今日からお世話になります」ってね。

もし、お月様の居心地が悪かったらいつでも帰っておいで。

待ってるよ。

 

たまこを愛してくださった皆様へ。

たくさんのメッセージ、本当にありがとうございました。

お返事できてなくて、ごめんなさい。

たまこ、本日13時頃に空へ昇っていきます。

良かったら、お見送りをお願いします。

空は繋がってますからね。