夜も深まる頃。
電話が鳴りました。
『やっぱり来た』
そう思いながら取る向こうには
幼馴染み です。
ようちえんから
ずーっと一緒に過ごしてきたひと。
ほんとうにほんとーに
しょーもないにんげんだったけど
今はたくさんのひとから
『せんせい』と呼ばれてるんだって。
わたしが
自分自身に迷っているとき
推しはかったかのように
ふいに連絡をよこしてくれます。
当たり障りのない話なんかしたりして
今更、なんだか格好悪くて
相談出来ないでいるわたしに
たったひとことで
解決できそうな元気をくれた
幼馴染み。
わたしの
悩みの内容さえ
わからなかったはず。
むしろ
悩んでたことさえ
気づいてないでしょう。
そういえば
なんで『せんせい』に
なろうと思ったの?
って
これまた今更聞いてみたら
『あいを追いかけてっただけ!』
高校を卒業したら、地元を離れ
進学を希望してたわたしに
ただ付いて行きたくて
同じ学校のバカでも入れる科が
それしかなかっただけのこと。
そんなことは露知らず
わたしは土壇場で
進路変更し
すこーし離れた学校に
合格しました。
動機は不純でも
理由なんて後付けでもいーんだ。
最後に会ったのは成人式のとき。
こんど会ったときに
格好いいとこ見せられるように
幼馴染みが
ずっと立派な『せんせい』
でいられるように
わたしももっとがんばらなくては。
それにしても
わたしも結構愛されてたんだなー。
とこれもまた今更
やっとこころに届いて
なんだか強くなれました。
高校生のときは
わたしも頭よかったのにな。
やれば出来る子だもん。
あえて今はやらないだけだもん。
(´・_・`)
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