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わたしのオススメの1冊は、
プロフにもあるとおり、



「燃えよ剣」 司馬遼太郎著



ですニコニコ


この本に出逢ったのは、中学のときでした。
わたしがいまだに愛してやまない漫画、「るろうに剣心」作者の和月さんのバイブルでもあります。
というか、和月さんがバイブルにしてる作品ということで興味を持ったのがきっかけではまりました。


作品の舞台は幕末。
主人公は、ご存知新撰組副長土方歳三。
彼が多摩で田舎剣術に没頭し、「バラガキ(悪ガキの意)」と呼ばれていた頃から、函館戦争でその太く短い人生を散らせるまでを描いている。

土方歳三といえば局長の近藤勇に比べて怜悧冷徹に思われがちだが、この作品では、そんな土方の隠れた内面(詩作が趣味であること〉についてユーモアを交えて表現しているのが面白い。
ちなみにこのキャラクターの描写もまた、のちに新撰組を描こうとする作家に多大な影響を与えている(賛否両論、異論あり)。

わたしがこの作品で一番好きなシーンを泣く泣く一つに絞るとすれば、それは恋人であるお雪さんとの別離である。
戦場に赴く愛する男の背中をじっと見つめるお雪。
おそらくは生きて再び会うことはないであろう、その背中を、お雪は見つめ、そして土方はそんなお雪のほうをふりむくことなく去っていく・・・。
作品の中で描かれる、土方の死に向かう姿は潔い。
同じ時期に連載され発表された「竜馬がゆく」の、主人公竜馬が暗殺されるシーンに比べて、土方の死のシーンは美しささえ感じる。
その死に向かう土方を、司馬はこんな一文であらわしている。


歳三は(「が」かも・・・)ゆく


彼の人生の後半は、常に人の死がまとわりついていた。
それは、反幕府を掲げる者たちや造反した同志だち。
自分が斬って捨てた者たちに恥じぬように、または志半ばで散った仲間のために、
土方は死に臆することなく、逝ってしまう。

そんな土方が、わたしは潔くてかっこよくて、大好きです。



もちろん、これまで「燃えよ剣」以外の新撰組モノも読んできました。
でも、やっぱりわたしが好きなのは「燃えよ剣」の土方ですねニコニコ
かなりオススメですアップ

幕末のこと(時代背景)とか、当時の世相とかも知ることが出来るので、歴史に漠然と興味がある方やこれまでそういうジャンルに触れてこなかった方でも大丈夫かと思われますキラキラ

時間があるときにでも、ぜひお手にとってみてくださいね本