相談例① 旦那からのDV
以前、相談していただいたAさん。許可をいただいたので、書ける範囲で書こうと思います。Aさんの悩み旦那に大切にしてもらえません。旦那からはいつも「お前」呼ばわり、私のことを奴隷のように扱い、少しでも反抗すると暴力をふるってきます。この前も、ついイラっときて「はぁ?」と言ったら次の瞬間、ぶたれました。私は家事も完璧にこなし毎日8時間、仕事をしています。子育ても一生懸命で正直言って、なぜここまでがんばっているのに大切にしてもらえないのか?腹が立ちます。一刻も早く離婚して、新しい素敵なパートナーを見つけたいです。実はAさん、このことで、カウンセリングを受けたこともあったようです。話を聞いてもらって、そのときは落ち着き、また、新しい気付きもあったそうなのですが次の日になると、またいつもの日々・・・ということを繰り返していたようです。私は、Aさんとお話する中で、Aさんの、気になる「癖」を見つけました。まず、実際よりもテンションが高く、たのしそうに「みせている」ということ。本当は心は笑えていないのに、人に気を使っているのでしょう。そして、どんな場面でも必ず「人を優先させる」ということ。人の悩みに同情し、「わかる、わかる!」とその人の気持ちに寄り添うつもりでいながら気付いたら自分の話に持って行き、「私はもっと、こんなにつらかった」とお話をされます。これ、一見するとすごく優しくて他人思いの行動に見えますよね。でも、実はこれらはすべて「自分のため」なんです。そして、Aさんが自覚しようがしまいが「好きで」やっていることです。だから、他人からすればAさんはいつもこちらを優先するし、たまにAさんを優先しようと思っても「いいよ、いいよ」っていうからAさんは人を優先するのが好きな人なんだ!と思い、Aさんといるときは常に自分を優先させるようになります。また、どんな態度でいても、どんな話をしてもいつも「たのしそうな」Aさんをみて周りは「この人は、私が特別何かをしなくても、楽しめる人なんだ」と勝手に思い込み「たのしい話をしてあげよう」とか「Aさんが今どんな気分でいるのか注意を払おう」とする機会が少なくなります。「放っておいても大丈夫」といったかんじになるのです。そして、勇気をふりしぼってAさんに相談した人も、Aさんの不幸競争が始まり、「あぁ、相談しなければよかった。」「気持ちをないがしろにされた」と感じてしまうわけです。周りの人は、Aさんの行動が心からの愛情でやっているわけではないことに気付き、Aさんのことを「それだけの人」と軽くみたり、心を閉ざして近づこうと思わなくなります。どうですか。Aさんの周りに、いつも自分勝手な人がいたり、ぞんざいに扱う人がいたり、気をつかわない人がいたり、Aさんのことを心から好いてくれる人がいない仕組みを、なんとなく理解しましたか。でもAさんは、それを「周りの人が悪い」と思ってしまいました。だから、今の旦那が違う人であればもっと大切にしてくれると思っています。でも、おそらくこのまま何も変えずにただ出会いだけを求めていても同じような人を引き寄せます。あるいは、本当は「いい人」を引き寄せてもAさんの前だけでは、ひどい態度をとるかもしれません。皆さんも、この人の前だと、おとなしいけどこの人の前だと、意見を言うこの人の幸せは心から願っているけどこの人には嫉妬してしまうということがあると思います。差が大きい、小さいはありますが誰しも、すべての人に同じ態度をとっているわけではありません。では、Aさんが幸せになるためにはどうすればよかったのでしょうか。まずは、「ありのままの自分は人から愛されない」「人の気持ちを優先しなければいけない」といった思い込みを外して行くことです。次に「常に自分の感覚に注意を払って、自分の欲求を叶えてあげる」ということが必要になってきます。具体的な行動として、①親戚などで、Aさんのことをとても大切にしてくれる人がいたら、その人と多く時間を過ごす②自分が愛されないと思っている要素「暗い」「かわいくない」「話がおもしろくない」を、あえて強調して、人と接するこれはゲームだと思って、やること。自分のことを全く知らない人たちの集まりにいって行うとよい。もちろん常日頃ではなく、「この日!」と決めた日のみ。③自分の心を優先する日を決める。あるいは「この人の前だけは自分の心を優先する」でもよい④今なにが欲しいのかを明確にし、必ず自分がかなえてあげるこれらをひとつひとつ、Aさんはじっくりと取り組んで行きました。半年後、Aさんは雰囲気がガラリと変わっていました。目に力があり、存在感が大きくなっていたのです。Aさんは、ワークをやっていくなかで「自分は自分の事を大切にしていいんだ」と徐々に思えるようになったそうです。その後、旦那は人が変わったように優しくなり、積極的に家事も手伝うようになりました。ただ、変化したAさんは職場でもモテるようになり、3人の男性からアプローチを受けました。「旦那にさんざんひどい目に合わされたし、すてきな人いたら乗り換えちゃおうかなって思うときもある。今は、もし旦那がひどいことを私にしたとしても傷つかないと思う。だって、そんな人と一緒にいる価値はないし私のことを大切に思ってくれる人はたくさんいるから。」とおっしゃっていました。話を聞いてもらい、感情を解放するのも大切です。でも、このように課題をじっくり取り組み、積極的に変わろうとすることで半年という短い時間であっという間に変わってしまうこともあります。奇跡は一瞬で起こるのです。