1月6日、手術の日。

緊張していたせいかあまり記憶がないのですが
鮮明に覚えていることが2つあります。

1つ目は、手術室まで自分で歩いていったこと。
普段は一般人が入れない場所に、その日手術を受ける患者さんたちが集まっていて
そこから看護師さんに連れられて、長い廊下を歩いて自分の手術室に入りました。
左右にたくさんの手術室がありました。
どこか違う場所で麻酔を受けて、ベッドで運ばれるのかなと想像していたので
自分で歩いて行くことにびっくりしました。

2つ目は、麻酔を受けたあと、呼吸ができなかったこと。
ものすごく苦しかったです。
おぼろげな意識の中で、死ぬんだなと思いました。
体がもうほぼほぼ動かないなか、力をふりしぼって
「息ができない…」と声を出しました。
そのまま意識を失ったのですが、また意識が戻り、その時に聞こえたのが

「息してないやん!」
「息でけへんって言ってたやろ!」
って、誰かが誰かを叱責している声。
インターンかフェローか、そんな感じの若い麻酔医がいたので、多分その人だったのかな。

その時は苦しくなくなっていたので、呼吸は戻っていたようなのですが
嘘でしょ…。殺される…。
と本気で恐怖をおぼえながら、再び意識を失いました。

これ、本当にありえないですよね。
手術直前の一番大事な時に、患者をとんでもなく不安にさせてどうすんのって思います。
思い出すといまだに腹がたちますし、恐怖をおぼえます。