​ぬいぐるみみたいな足♡

 

便潜血検査で陽性が出たあと

そこからは怒涛の速さで

色々なことが一気に進みました

 

消化器内科で大腸内視鏡検査の予約を取り

検査当日にまずーい下剤を大量に飲み

全身麻酔で寝てる間に検査が終わり…

 

着替えてゆっくりしていると

診察室に呼ばれ

初見での説明を受けました。

 

先生のパソコンには

何十枚もの大腸の画像が並び

その中に、どう見ても尋常じゃない

ボコボコでぐちゅぐちゅした

気持ち悪い何かの画像があり

 

それが目に入った瞬間

これはやばいぞ、と悟りました

 

先生はその画像を指しながら

開口一番

「ここ、大腸がんだと思われます

組織を生検に出しますねー」

 

と。

 

まるで何でもないことのように

びっくりするほど軽く言われたので

混乱してしまいました。

 

がんの告知ってこんな軽いの?

がんだよね?

 

しかしまだ全身麻酔の効果が残っていたのか

ふわふわした気持ちでそれを聞いたわたしは
 

「そうですか……」
 

としか答えられず

一分たらずで診察室から出て。

 

ボーッとしながら精算を待ち

心を整理する時間がほしくて

ふらふらと遠回りをしながら帰りました。

 

とてもショックを受けたはずなのに

何故だか妙に落ち着いていて

変な気持ちだった事を覚えています

 

帰宅してからそのことを家族に

自分の口から言わなきゃいけなかったことが

この日一番しんどかったです

 

生検の結果は進行性大腸がん

すぐに大病院の予約の手配をしてもらい

数日後には診察を受け

手術をする方向に進みました。

 

余談ですが

生検の結果を教えてくださった先生は

前回の先生とは別の方で

物腰もやわらかく

わたしの目を見つめながら

おだやかに、ゆっくりと

進行性の大腸がんであることを

告知してくださいました。

 

やはり

告知の仕方は大事だと思いました。
 

先生にとっては過去に告知してきた

数多の患者の一人かもしれませんが
 

わたしにとっては初めての告知であり

「がん」という病気がもつイメージは

とてつもなく重く

 

大腸がんは比較的予後がよいからとか

がん患者が増えてきているからとか
 

どんな理由があったにせよ

軽いノリで伝えられたことは

やはり、かなりのショックでしたね。