キャラをお空へお見送りしてきた


体調を崩してからはごはんが食べられず

お腹がすいてるだろうから

最後に持たせたお弁当は

キャラの大好きな焼肉をたくさんと

卵焼きと焼きたてパンとおやつ



家を出る時

「そろそろ行こうか」と言ったら

うーちゃん🐥⸒⸒が高らかに鳴いた

お別れを言ってくれたのかなと

みんな笑顔になった


斎場に着き

台に寝かせたキャラに

お花とごはんを供えて

お経がはじまる


キャラは可愛い顔で

すやすや寝てるようだった


かわいいよ 大好きだよ

うちの子になってくれてありがとね

キャラがいてくれて幸せだったよ

お空に着いたらもーちゃんと逢えるよ

一緒にいっぱい走って遊んでね


夫は声を詰まらせ泣きながら

気丈にしてた娘も鼻をぐすぐすしながら

みんなで撫でてお別れを言った


キャラの体は煙となって

空に昇って行った

煙突から陽炎がゆらゆらするのを

しばらく見てた


御骨を待ってる間に

キャラの写真立てを買いに行き

時間になったのでお迎えに行くと

小さな御骨が丁寧に並べられており

ひとつひとつ説明をしてくれた


御骨はとてもしっかりしてると褒められた

犬歯もキチンと残っていて

肩甲骨は薄くて崩れたりしがちだけど

綺麗に残っているし

肋骨も灰になりがちだけど

ちゃんと残っていてカサがあると

説明された


もーちゃんの時も

骨太だと褒められたけど

嬉しくなるし安心する


家に戻り

キャラの骨箱をもーちゃんの隣に並べ

遺影を置いた


見たくなかった光景

とうとうこの日になってしまった



キャラの洗濯物やごはん食器を

全部洗った

いつもいたソファも

人間仕様に戻した


今日から本当に

ワンコのいない生活がはじまる


キャラの件で

娘は3週連続で帰ってきて

家族水入らず キャラの傍で

ゆっくり過ごす事ができた


娘を駅に送る車中

嬉しい話を打ち明けられた


大切な宝を失った哀しい日の最後に

新しい未来と希望の報告


曇天だった空に

月が輝いていた


不思議な1日だなと思った