海外では子どもが最終的にとっておくと望ましいとされる英検準1級を、子どもと一緒に受けました。

受けるまでは、子どもたちにギョッとされるのではとすごく恥ずかしかったのですが、会場には結構大人の人もいて(お父さんよりお母さんが受ける人が多かった気がします)、受験する部屋も子どもと大人に分かれており日本で受けるような環境で受けることができました。


英検は中学生のとき3級を受けたきりでした。なぜ今回準1級を受けようと思ったからかと言うと、お金がなかったからです。


子どものチューターを雇う、英検対策を習わせるお金がなくて…自分が一緒に勉強したら教えられるかな、と思ったからでした。


結果、受けて良かったです。問題の傾向とか、どういう勉強をしたら良いかとか分かりました。しかも、英語の読書や英会話の助けにもなりました。駐在予定が分かって日本にいる間に英検の勉強しておけば良かったなーって思うくらい、ためになりました。


結果です。英検バンド(合格点よりどのくらい離れているか)+2 なのでギリギリです。


リスニングが5割しかできませんでした。でも大丈夫、子どもだったらリスニングの方が得意なので、子どもには大人が得意なリーディングを教え込めば完璧です。私はもっとリスニング頑張りましょう。


合格までの勉強方法です

【期間】

3カ月

・単語帳作成に1カ月

・過去問題に2カ月(1日2時間)

【必要なもの】

出る順パス単

過去問題集


まずは旺文社の「出る順パス単」を買ってきて、単語帳アプリに登録しました。EXCELで打ち込んで取り込む方法をとりましたが、打ち込みに結構時間がかかりました。

出る準パス単は、最近改訂された5訂版は簡易化したようなので、4訂版が見つかるといいかも。


単語帳は隙間時間にやりましたが、基本はとにかく過去問題をやり込んで、出てきた単語を覚える、というサイクルでやりました。

単語を覚えるために語源を調べたり語呂合わせを考えたりしたので、これに結構時間を費やしました。覚えたい単語はクイズ形式にして「みんはや」というアプリで復習しました(オンラインでクイズをやるアプリですが、非公開で遊べるので主に非公開にして子どもとやっていました)


あとはひたすら過去問です。とにかく、過去10年くらいの過去問を手に入れることをオススメします。準1級の過去問題集はブックオフとかでも結構あるし、もしかしたら過去に公開されていたものを集めている人がいるかもしれません。ただ、実際私ができた過去問は2015年から2020年くらいの5年分でした。

最初は30%も正解できませんでした。3週間前でも正解率は5割を切っていました。試験日1週間前くらいに、ようやく7割を超えるようになりました。



【要注意】

DAILY集中ゼミという鬼畜問題集を最初にやってしまい、自信とやる気が喪失しました。

この問題集は過去問と比べると難易度が高すぎると思います。私にはハードルが高すぎました。自信がある人以外は、手を出さない方がいいと思いました。


【1 単語語彙問題】

最初は知らない単語ばかりで1割も解けませんが、やりながら新しい単語を覚えていくという方法をとることで正解率が上がっていきました。

過去問を一通りやると、「あれ、この単語前にも出てきたな」という事がしばしばありました。

そう、単語問題は結構頻出単語が多かったのです。紛らわしい単語もありました。perspective視点とprospective有望な、mediate仲裁するとmeditate瞑想する、とか そういうのは語呂合わせやクイズで覚えていきました


【2 リスニング】

ほぼ対策できませんでした。過去問も10回分くらい。全然足りませんでした。part2がかなり曲者でした。先読みをおすすめされていますが、設問を先読みしながらだと音声についていけなかったので、私は集中して聴いてから設問をやるというやり方をしました。先読みはできるなら勿論した方がいいだろうと思います。出てくる単語は簡単なので、スピードについていけるかが課題です。


【3 長文問題】

過去問をやるのみです。一段落ごとに設問がある形式なので、答えを探す場所はその段落から探せば良いので楽です。国語力が問われると思います。日本語の長文問題に慣れていない子どもには、大変そうでした。設問にはたまにlittleやfewなどのaがつかないと否定文になる引っかけがあったりしました。littleがあったら要注意です。あと、文中に出てきた英単語がそのまま設問で使われているものも要注意です、たいてい引っかけで、正解の選択肢では文中の単語を別の単語で言い換えているパターンが多かったです。


英検準1級の長文は、語彙問題に出てくるような難単語は出てきませんでした。長いけれど、内容が面白いです。歴史や遺跡のことから科学、教育のことなど多岐にわたるテーマで、無機質なTOEICと違って、周りに言いたくなるような雑学を学べて勉強していて楽しかったです。



【4 英作文】

ここ最近の英検の傾向は、英作文に比重が置かれているようで、英作文をしっかり対策すれば高得点を狙えて他のミスをカバーできるのでオススメです。私はいまいちな点数でした。

旺文社の模範解答は難しすぎて心が折れるので、ネットなどにあるおススメ解答をみてやりました。(導入)I think…I have two reasons、(第一の理由)First、(第二の理由)Second 、(結論)In conclusion、とかのシンプルな書き方で全然大丈夫でした。



【二次試験】

一次試験さえ受かればこっちのもの、二次試験は過去問を6回分くらいやれば大丈夫だと思います。これは旺文社の模範解答をそのままパクってパターンを覚えました。1の描写説明問題は過去進行形で(He was watching...)話すこと、セリフとかはわざわざ過去形に変えなくてそのままHe said 「I'm happy.」とかで大丈夫でした。


質疑応答は、過去問でやったテーマが出てきたので「教育」「働く事」「地域のボランティア」「政治」「環境問題」「高齢化」「インターネット」あたりで自分の考えを決めておけば大体使い回しできました。質問者の質問の最初Do you agreeとかShould people とかの部分を聞き漏らすと答える時困るので(たぶん聞き漏らしても肝心のベースを答えていれば大丈夫だと思いますが)聴くときは注意しました。

海外受験者は、日本のことを聞かれるかわりにYour country という聞き方をされました。この場合海外の国(私の場合アメリカ)のことでも、日本のことでもいいと思います。私は「your countryの食料自給率」について聞かれたけれど、アメリカの自給率のことなんて知らないので日本の話をしました。


アティテュードは、私は2/3だったのですがなんでか分かりません。緊張しすぎてスモールトークが全然出来なかったからでしょうか。



以上が私の対策でした。残念ながらリスニングが全然出来なかったので、今後は英検1級の勉強をしつつリスニングを頑張りたいです。リスニングってどうしたら伸びるのでしょう。



英検、お母さんがやっても全然恥ずかしくないよ!って事で、英語学習中のママさんたち、一緒に勉強しませんか〜