アメリカにいる間に買っておきたいものの1つに、ジブリの英語版DVDがあります。

理由は2つ。

・オリジナルより安い
・英語音声も、日本語音声も入ってる

例えば「天空の城ラピュタ」
日本だとAmazonでも3500円はするのに、
アメリカのAmazon.comだと現時点で15ドル強です。

日本のAmazonでも、オリジナルよりインポート版を買った方が安いという。



2つ目の理由は、英語音声。
ジブリの作品は、金曜ロードショーで繰り返し放送しているお陰で、ストーリーはもちろん、セリフがかなり頭に入っています。
だから、英語字幕を出しながら英語音声で聞いていると、すごく勉強になる。

訳も吹き替えもいい感じです。
もちろん、英語に飽きたら日本語音声に替えればいいし。

となりのトトロは、吹き替えがかなり良かったです。人物が生き生きしていました。

オリジナルのお父さん役に違和感感じる人は、英語版は馴染んでるのでいいかも(私は一周回って糸井重里さんの吹き替えが好きです)
海外版は、父娘のお風呂シーン(まっくろくろすけ出ておいで〜♪)がカットされていると聞いたけれど、私が買った海外版にはそのシーンもありました。

一方ラピュタ、ちょっと残念な箇所がいくつかありました。


初めて観た感想を流れに合わせて書いていくと…

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冒頭。あー懐かしい。ん?なんか音楽に違和感。こんな音楽冒頭に流れてたかな?

ドーラ登場。本人が喋ってるみたい。雰囲気ぴったり。

ムスカ大佐、なんとマークハミル(スターウォーズのルークスカイウォーカー)が演じてます。いい感じにムカつきます。

シータ、まだあんまり喋らないけど、声を聞く限り可愛くていい感じ。

そして、いよいよ来た!パズー。
…ん?
んん?
…なんか、パズーの後ろにオッさんが見えるんだけど…ゴシゴシ(あとで特典のインタビューみたら、声を当てた人はイケメンの若い男性でした、ごめんなさい)

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結局最後までパズーへの違和感は残りました。田中真弓さんの声でもうインプットされているからかなぁ。

あと所々、聞き慣れない音楽が挿入されていて違和感を感じました。どうもBGMいじってるみたい。まぁこれもラピュタ観すぎてオリジナルを覚えちゃってるだけなので、許容範囲。

でも、これだけは受け入れがたい、残念な点があって…

謎の超訳です。


終盤、ムスカがシータを玉座の間で追い詰め、シータがムスカに怒りをぶつけるシーン。

「今は、なぜラピュタが滅びたのか、私よく分かる。〜〜〜どんなに恐ろしい武器を持っても、沢山のかわいそうなロボットを操っても、土から離れては生きられないのよ。」

名言です。ラピュタのテーマそのものを語っていると思います。
どんなに科学が発達しても、人間は昔のまま、自然から切り離して生きることはできないという真理。

なのに、英語版ではこんな風に訳されてしまっています。


「土から離れては生きられないのよ」が、「the world cannot live without love」になっとる。

えっ。love?

唐突に、愛ですか。

さすがディズニー(アメリカではジブリ作品はディズニーが配給)

なんかキリスト教精神ぶっこんできました。

途中までは素直に訳しているのに。

確かにムスカは愛がないけどさぁ。

愛の有る無しは関係なく、
技術力と軍事力に驕り、滅んでしまった王家を批判してるんだよね。

なのに精神的な話されても…

これって、英語版だけ観ている人にとって、どう解釈されてるんだろう。

愛は確かに素晴らしいんだけども、
だけども、
なんかここでは違う気がする。

間違いではないんだけど、なんだかloveと言ってしまうことで途端に安っぽくなってしまう。

それがとっても残念。loveをearthに変えるんじゃダメなのかしら。


でも、それ以外の英訳は気にならなかったし、全体的にはやっぱりいい。


ジブリ作品、他にも集めていきたいです。


今回Amazonのリンク貼ってみて気づいたのですが、別にアメリカにいなくても日本でもインポート版が安く買えるんですね…

リージョンフリーDVDプレーヤーがあれば、帰国してから買ってもいいなぁ。


※2019年追記
魔女の宅急便(kiki's delivery service)も観ました。キルスティンダンストがキキの声。上手くてびっくりしました。キキの声にぴったり。
ジジの声がオッさんなのが残念なの以外は、いい感じでした。

不思議なんだけど、日本の俳優さんがあてる声はアニメに合わないこともあるのに、海外俳優さんが演じたら自然に聞こえるのは何故なんだろう?
・私がそう感じるだけで、ネイティブにとっては違和感ある
・海外の俳優が上手い
・日本の声優が独特なだけ

うーん、どれかなぁ