5年の冬。
日に日にサピへの思いは募るばかり。
嗚呼、サピへ戻りたい
一方で、転塾後に下降の一途を辿る息子の成績でサピの授業についていけるのかという心配もありました。
戻るべきか、留まるべきか。
メジャーリーグへ行く選手ってこんな気分なのですかね え?ちがう??
母は『6年 サピックス 転塾』について来る日も来る日も検索に明け暮れました。
が、結果、どうすればいいのか分からん
そこで、母は決めました!
『サピへ行けば良かったと後悔するなら、サピへ行って後悔しよう』と
とは言え、やはり後押しが欲しい。
お子さんならきっと大丈夫さ
そんな言葉が欲しい!
そこで、4年の時に熱い思いで息子を引き止めてくださったサピの先生に会いに行きました。
「あぁ!息子くんのお母さん!お元気ですか?」
先生は温かく迎えてくださり、それから小一時間色々なお話をしました。
しかし母の期待とは裏腹に、先生は「サピに戻るなら相当がんばらないといけない」と厳しい表情。
そりゃそうですよね。
『他塾でトップ→サピへ転塾』なら良くある話ですけど、『他塾で成績落ちてるので助けてください』でサピへ転塾する人はあまり聞かないですものね。
難しいかなぁ?
サピにずっといれば良かったのかなぁ?
やっぱり無理かなぁ?
そんな気持ちでいっぱいの私に、先生が衝撃の一言。
先生「志望校はどこなんですか?」
母「ボンボン中学がいいなと思ってたんですけど、今はメガネ中学へ行かせたいと思ってます。サピにいた頃は、どちらも狙えそうだったんですけど、今は結構厳しくて、オホホ」
先生「ボンボン中学もメガネ中学もサピでは微妙なんですよ。できる子たちは筑駒や開成を目指しますから。」
な、な、なんと!!!
サピ生はボンボンもメガネも眼中なし???
我が家がこんなに恋い焦がれてるのに?
しかも無理そうなのに?
なんてこった
怖気付いてる場合ではない!
この時の先生の言葉に、本当にハッとしました。
『サピの子たちは、こんなに高いレベルで戦ってるんだ!高いレベルにいる事が当たり前なんだ!』ということを痛感したのです。
正に、青天の霹靂!!
ふと、
転塾先の面談で、ボンボン中学もメガネ中学も諦めろ的な雰囲気で、我が家のニーズに全く合わない学校をお勧めされたことを思い出す母。
………
息子は曲がりなりにも元サピ生だ!
ボンボンもメガネも射程に収めていた息子の底力を見せてやれ!
初めから安全圏の学校を勧めてくる塾なんておさらばよ
偏差値が10離れてようが、行きたい学校のSSを受けさせてくれるサピ。
無謀な受験をさせるのではなく、本人の納得のいく受験をさせてくれるサピ。
戻る、戻るわ!
私、ずっとあなたとやり直したかったのよ
あの時、先生にお会いできなかったら息子の合格はなかったと思います。
先生は決して、戻ってきても大丈夫ですよとは仰いませんでしたが、そのことが私たち親子に何が何でもサピについていくぞ!という覚悟を決めさせてくれました。
その結果、最終学年の6年の最初の授業を息子はサピで元気に楽しくスタートを切りました