今更すぎますが…。
最初に見たのは10代の時だったっけ?
よく覚えていないけれど、若かった私にはアメリカの郊外に住む主婦たちのスキャンダラスな日々はあまり響かなかったみたい。
あの頃は主婦が不倫する理由なんて見当も付かなかったし、みんながみんな愛する彼といつかは結婚できて子供が生まれてハッピーエンドなんだと思っていた。
だから、ドラマの中のヒロイン4人が夫の気を惹こうとアレコレしたり、子育てに奔走したり、夫と別居してる姿を見ても、10代の私にとってはピンと来ず早々に飽きてしまった。
数ヶ月前、ひかりTVで見放題になっていたので、ふと思い出して「コレ昔見たな」くらいの軽い気持ちで視聴してみたらハマるハマる笑
10代のガキンチョにはわならなくてもアラサーの琴線に触れまくりなドラマなのでした。
そりゃシーズン8まで放送されるわ。
天然でドジでいらんことしぃ(関西弁ですみません)だけど純粋でキュートなバツイチスーザン。
完璧主義のカリスマ主婦で雰囲気は淑女だけど、サイコなブリー。
子沢山で子育てに疲れた元キャリアウーマン、普段は理知的なのに暴走しがちなリネット。
元モデルで贅沢が大好き!自信家で自分の欲望に忠実なギャビー。
みんないいキャラしてる!!
この4人はみんなご近所に住んでいて親友同士。
それぞれ破天荒なキャラ達なのにこの4人でいる時は普通の女友達の関係を築けてる事にやや驚きを隠せない。
それくらい強いキャラクターの集合体。
ギャビーなんて他と4人でいる時とまったくキャラが違う笑。
そんな4人がご近所で起こる事件に巻き込まれたり巻き込んだりしながら、ケンカしたり仲直りしたりしながら暮らしているお話。
こういう"立った"キャラクターが多いストーリーだと、つい生まれてしまうご贔屓キャラ。
私はブリーが1番好き

ちょっと自分とかぶるからかも知れない。
私も片付けや洗濯掃除、料理が好きだし、どんなに忙しくても手を抜きたくない完璧主義な一面がある。
ケーキ作りに失敗して深夜まで泣きながら3回作り直した事もあるし、40度近い熱があっても1日2回掃除機を掛けないと気持ち悪くて寝てられなかったり…いつも夫に引かれまくってるけど、なんかブリーと似てる。
だからブリーの気持ちがすっごくよくわかる。
ブリーがキャサリンのレモンメレンゲパイのレシピが欲しくて家宅侵入するところすら共感できた。(私が家宅侵入するかは別として)
反抗的なアンドリュー(息子)との不器用な向き合い方も「私もこう言うだろうな」「同じようにするだろうな」って思って見てた。
それじゃマズイんだけど汗。
だから、息子のアンドリューが「もうとっくに赦してるよ」ってブリーに告白するシーンはうるっと来てしまった。
そしてあの町。
ウィステリア通りもすっごく好き。
名前ウィステリア(藤)の通り、藤の花が各家庭の庭先に咲き乱れててすごくキレイ。
やたら人が死ぬところは怖い町だけれどw
主要キャラクター達の家もキチンとキャラ付けしてあって、外観を見ただけで「誰々の家だ!」ってわかるのがなんとも嬉しい。
この町丸ごとハリウッドの屋外スタジオに建設されたセットなんだけど、YouTubeでセットツアーに行かれた人が動画を上げてて、調度最終回を見た後に動画を見たから感動して泣けてきてしまった!
もう昔のお話だからネタバレするけど、
最終回のスーザンが引っ越すシーンで
「最後に町を1周してもいい?」
って言って、車でウィステリア通りを巡るシーン。
今までに引っ越した人、死んでしまった人達が温かい眼差しでスーザンの門出を見守ってくれているシーン。
ほんとうに涙が止まりませんでした

そして、何気に好きなブリーの最初の夫レックス。
彼を見るとより一層泣けて来るのはブリーに共感してるから?
そして、我らがメアリー・アリス。
彼女の優しい声の語り部は本当に気持ちが良い。
シーズン1の冒頭で死んでしまうけれど、本当に優しくて温かい素敵な人だったんだろうなって言うのが本編8シーズン通して感じた。
最終回を迎えてる事を知ってる上で見始めたデスパですが、やっぱり最後は泣けるのね

食わず嫌いしてた作品でしたが、見られてよかった!
また大好きな海外ドラマがひとつ増えました
