幼少期や過去に抱えたトラウマは
どうやら克服するのは難しいようである。
ましてやそれが影響して人格までもが変わってしまうことも。
キョンキョンの舞台を観劇した。
舞台が好きで、女優業と並行して
舞台女優をしていることは承知していたが、
下北沢の小さな箱で、あのキョンキョンが
これまでか!というくらいの悪女を演じている。
舞台に立つキョンキョンを観るまで
不思議な感覚だったけど、
いざ舞台に立った本人を目の前にすると、
役になりきり、なんの違和感も感じないからすごい。
自由席で、半ば体育座りのような恰好で
2時間観劇したのだが、まさに"あっという間"であった。
それは、物語の内容が面白かったことと、
何よりキョンキョンが2mという至近距離にいたことがそうさせたのである。
表情、おでこのしわ、ネイルまですべてがはっきりと見えた。
声を張る場面や、ふとした瞬間に
馬場カヨや吉野千明など、これまで演じてきた
女達を思い出すような体験もあり、ニヤリとしてしまった。
過去の傷を抱えたまま、
自分よりも不幸な人はいないという思想を持ったまま
成長してしまった女が引き起こす事件は残酷だけど、
そこまでいかなくても、幼少期や思春期に感じた感情って
いつまでも付き纏うような気がしていて、
あの頃見ていた景色が反対側、いや斜め45°違う方向を
向いていて、違う時間軸を生きていたら、
今頃どんな自分だったのかなって思うこともある。
でも、あの時違う景色を見ようとしなかった自分が、
違う時間を取り入れる勇気がなかった自分が悪いのだ。
だからこそ、今は自由気ままに、好きや嫌いを我儘にならない程度に
はっきりと自覚して生きているのかもしれない。
