ジギーを買ったあと、近所のレコードショップをのぞいていたら、偶然ボウイのハンキードリーが置いてありました。ジャケットのビニールはすり切れていて、あきらかに数年間放置してあった感のある状態でした。これを早速購入して聞いたところ、これもいたく気に入りました。アコースティックサウンドいっぱいでオーケストレーションのアレンジも施されていて、自然に耳になじむサウンドでした。メロディーも秀逸な作品が沢山入っていました。なによりも気軽に聞けるのが良かったです。

ボウイの中でも、特にこのアルバムとジギースターダストは一番聞いているアルバムかもしれません。

 

思い出しましたが、ハンキードリーは、レコード盤が薄型の高音質版ではなく厚かった記憶があります。おそらく発売されてからずっと売れ残っていたのだと思います。小さい町なので。

 

それにしても、中学、高校当時、それから上京してからも、まわりに熱心なボウイファンはぼくだけでした。ビートルズやクリムゾンのファンはいたのですが。レッツダンスでブレークする前は、どちらかというとアンダーグランドでマイナーなイメージがあったかもしれません。後に名作といわれたロウやヒーローズも、発売当時は日本国内で数千枚しか売れなかったという話を聞いたことがあります。

 

高校のともだちで、通販でロッキングオンなる雑誌を定期購入していて、それを毎月回し読みさせてもらっていたのですが、その中にボウイのそれもコアな記事を見つけたときはびっくりし、ここにもいたんだ?!という感じで、とても嬉しかったのを覚えています。たしか岩谷氏のfive yearsに関する論評だったと記憶しています。