【読書日記】『人生の短さについて 他2篇』(セネカ/訳・中澤務) | 「そば屋さのあんちゃん、息災け?」

「そば屋さのあんちゃん、息災け?」

稀有な病気をはじめ、人のあまり経験しないことを経験しました。
そんなことを織り込みながら、日ごろの読書を中心に綴っていければと思います。

『人生の短さについて 他2篇』(セネカ/訳・中澤務)。


「人生の処方箋」。


 
本文~訳者あとがき(310頁)の本書は、以前より気になっていた一冊ではありますが、「読んでおこう」という気持ちにさせたのは或るYouTubeの哲学系チャンネル。
齢70歳近くになると、母や親せきなどいろいろ考えることが多くなったと感じます。
父を20歳前に亡くしたことをはじめとして、同じ年代の人間からすると保育園児の頃から、人の二倍近く弔事を経験してきました。
何時かは読まねばと思いつつ、今日に至った経緯があります。
 
そんなことから、人生について考えてみたいと考え、拝読しようと考えました。
 
まずは、目次をリストします。
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訳者まえがき
人生の短さについて
母ヘルウィアへのなぐさめ
心の安定について
解説
年譜
訳者あとがき
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気になったところを抜き書きしていきたいと思います。
 
母ヘルウィアへのなぐさめ
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「母の悲しみをいかになぐさめるか」
 
最愛なる母上。
わたしは幾度となく、あなたをなぐさめてさしあげたいという思いにかられましたが、そのたびに、はやる気持ちを抑えてきました。
思い切ってやってみようと思う理由は、たくさんありました。
まず、第一に、わたしには、こう思えました。
たしかに、あなたの涙を止めることは無理かもしれない。
思い切ってやってみようと思う理由は、たくさんありました。
まず、第一に、わたしには、こう思えました。
たしかに、あなたの涙を止めることは無理かもしれない。
しかし、せめてそれを払うことができるなら、わたしの心配のたねは、すべて取り除かれることだろうと。
さらに、わたしには、自分のほうが先に立ち上がれば、わたしがあなたを立ち直らせる力は、いっそう強くなるだろうという確信がありました。
それにくわえて、わたしに打ち負かされた運命が、こんどは自分に近しいだれかを手で押さえながら「あなたのもとに」這いよっていき、なんとかしてあなたの傷に包帯を結ぼうとしていたのです。
 
(P93)
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