【読書日記】『「心豊か」に生きるヒントは古典にあり。』(田畑邦治) | 「そば屋さのあんちゃん、息災け?」

「そば屋さのあんちゃん、息災け?」

稀有な病気をはじめ、人のあまり経験しないことを経験しました。
そんなことを織り込みながら、日ごろの読書を中心に綴っていければと思います。

『「心豊か」に生きるヒントは古典にあり。』(田畑邦治)。

 

「自分らしく人生を輝かせる方法」。
 

 
本文(249頁)の本書は、古典に題材を求めて、その古典に散りばめた言葉たちを抜き出し、人生のヒントを論じた一冊。
 
本書は新書であり、かつ著者自体が高額療養費利用の当事者でもあり、日本の〈健康格差〉を感じることはできるのではないか、ということで、自己免疫疾患でこの問題と向き合っておられる西村章氏による一冊。
同じ様な悩みを抱えていらっしゃる方もいらっしゃるかと思います。
少しは参考になる一冊ではないかと思料します。
 
目次をまず記しておきます。
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はじめにー「よき人生」を、こうしてつくる
1・いま、この瞬間を生きていますかー最高の明るい人生観を求めて
2・「逆境」と「順境」に変えるー人生の喜怒哀楽とは
3・「言葉の力」に救われてー人生の達人の知恵に学ぶ
4・「ゆとり」をもつということーいのちの尊さを感じる
5・「風雅」に遊ぶー美しく経験を重ねるために
6・「心豊かな人生」をー日本人の生き方の根源へ
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気になった部分を抜き書きしておきたい。
 
5・「風雅」に遊ぶ
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「人生にも芸術にも!」
 
この芸とは、衆人愛敬をもて、一座建立の寿福とせり。
               『風姿花伝』「五 奥義」
 
能の大成者・世阿弥(一三六三ー一四三)の芸術論を扱おうとして、いきなり「奥義」を引き合いに出すのは、はなはだ恐れ多いことです。
しかし、この奥儀はなんと常識的な言葉によって語られていることでしょうか。
今日、能は歌舞伎と並んで、日本の古典芸能・演劇を代表するものとして海外から注目されるようになりました。
しかし、それにしては現代の私たちにはあまりに難しく、敷居が高いときて、とても大衆のたの芸能とは思えない状態です。
世阿弥はいま天国からどのような気持ちで見ているのでしょうか。
大衆あっての一座建立である、と言い切るこの常識な言葉は、父・観阿弥、そしてその後継者・世阿弥とその一座の長きにわたる厳しい労苦と修練の中から生まれたことを忘れてはならないでしょう。

 

(P202・203)

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