『高額療養費制度』(西村 章)。
「ひろがる日本の〈健康格差〉」。
本文(278頁)の本書は、私自身、2度にわたる入院経験や病気自身は珍しくはありませんが、発症部位が10万人に数名レベルのところであるので、健康に格差があってはいけない思いもあり、手に取った一冊です。
本書は新書であり、かつ著者自体が高額療養費利用の当事者でもあり、日本の〈健康格差〉を感じることはできるのではないか、ということで、自己免疫疾患でこの問題と向き合っておられる西村章氏による一冊。
同じ様な悩みを抱えていらっしゃる方もいらっしゃるかと思います。
少しは参考になる一冊ではないかと思料します。
目次をまず記しておきます。
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はじめに
1・高額療養費制度とは何か
2・政治的・財政的背景から読み解く〈見直し〉案!(PART1)
2・患者団体は〈見直し〉案凍結と変更をどう実現させたのか?ー天野慎介氏に訊く(PART2)
3・2024・2025年の〈見直し〉案をひもとくー安藤道人氏に訊く
4・高額療養制度に潜む「落とし穴」を検証するー五十嵐 中氏に訊く
5・「魔改造」を施された日本の医療保険制度と高額療養費ー高久玲音氏に訊く
6・司法の視点から高額療養費制度を検証するー齊藤 裕氏に訊く(PART1)
6・立法の視点から高額療養費制度を検証するー中島克仁氏に訊く(PART2)
7・「健康格差」解消のために、どのような医療保険制度を構想すればよいのか?ー伊藤ゆり氏に訊く
8・大局的な視野から日本の医療保険制度と高額療養制度を考えるー二木 立氏との一問一答
おわりに
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気になった部分を抜き書きしておきたい。
2・政治的・財政的背景から読み解く〈見直し〉案!
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「「持続可能性を高めるために改革を」というロジックのウソ」
高額療養費制度の自己負担上限引き上げは、国会の論戦などで石破首相や福岡厚労相が、「国民医療費の倍のスピードで高額療養費が上昇している」「非常に高額な薬剤な薬剤が近年は増えている」「次の世代においてもこの制度を持続可能にしなければならない」等々の理由を何度も述べて来た。
彼らの主張は、高額療養費制度に内在する理由のために自己負担額を引き上げなければならないのだ、というロジックだった。
しかし、ここまで見てきたことからわかるように、「引き上げなければ制度が持たない」と政府関係者たちが言ってきたことは、引き上げをもっともらしく思わせるための、いわばあとづけの理由で、むしろ、高額療養費の自己負担上限額を引き上げることによって公費負担分を抑え込み、それで削減できた費用を子ども・子育て支援金に回したいから、という外在的な理由がむしろ本音に近い部分で先行していたように見える。
(P72・73)
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