『福田恆存の言葉ー処世術から宗教まで』(福田恆存)。
「日本に喝!」。
本書(本文221頁)は、以前、貪るように読んでいた福田恆存氏のものが何かないかと久々に探していた時、偶然、目に留まった一冊。
まず、本書の構成をリストしておきたいと思います。
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はじめに
1・処世の技術
2・近代化の逆説
3・状況を読む
4・精神の近代化
5・言葉という道具
6・己とは何か
7・強者と弱者
8・神は理解できるか
あとがき
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本書の「はじめに」の浜崎洋介氏、「あとがき」に福田透氏が付属しています。
今回は、4・「言葉という道具」から。
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「サルトルの実存主義」
要するに、目的とか何とかですね。世の中、あるいは世界、もっと言えば歴史、そういうものの中にちゃんと位置付けられた役割というものを持たない。あるいは、社会というものも、あるいは歴史というものも、あらゆる存在、大宇宙でもいいんですが、この存在の中で目的というものを持っていないものだと。だから、人間というのは目的を持っていない。
(P144~146)
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(2024・5・27読了)