【読書日記】『人をつくる言葉』(大村 智) | 「そば屋さのあんちゃん、息災け?」

「そば屋さのあんちゃん、息災け?」

稀有な病気をはじめ、人のあまり経験しないことを経験しました。
そんなことを織り込みながら、日ごろの読書を中心に綴っていければと思います。

『人をつくる言葉』(大村 智)。

 

「箴言集」。

 

7年前のFacebookに投稿した記事を加筆修正の上、ブログに移植したもの。

 

本書は、大村氏が折々に、琴線に触れた言葉を書き溜めておられたノート『腹中有書』から選ばれた言葉たち。

大村氏のある出来事などの感想をを踏まえての言葉や、賢人たちの箴言が、本文137頁に収録されています。

 

かなりの付箋を貼りながら、読み進めました。

テーマは、3つ。

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1・人生

2・仕事

3・教育

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一冊まるごと言葉をご紹介したいくらいです。

中のいくつかは、ルーズリーフに書き落としておきたいと思います。

その中から、5つばかり、ご紹介し、まとめにかえさせていただきます。

皆さまの琴線に触れるものがあれば、嬉しく思います。

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「朝は希望に起き

 昼は努力に生き

 夜は感謝に眠る」

 

(九品仏浄心寺の掲示板の言葉より)

 

<本文P13>

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「将(おく)らず、

 迎えず、

 応じて蔵(おさ)めず」

 

(荘子の言葉)

 

<P18>

 

※「過ぎたことにとらわれず、先のことを取り越し苦労せず、なにか起きたら直ちに対応してそのことにいつまでも煩わされないことだ」

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「敬神崇祖」

 

<P31>

 

※「命を繋いでくれたご先祖様に感謝し、また、その命を育み、守ってくれた神さまに感謝する」

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「至誠惻怛(しせいそくだつ)」

 

(陽明学者・山田方谷が河合継之助におくった王陽明の言葉)

 

<P67>

 

※「まごころ(至誠)と、いたみ悲しむ心(惻怛)をもって物事に取り組めば、必ず事はうまくいく」

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「事に臨むに三つの難(かた)きあり

 能く見る、一なり

 見て能く行う、二なり

 当(まさ)に行うべくんば必ず果決す、三なり」

 

(北宋時代の陽明学者・張詠(ちょうえい)の言葉)

 

<P72>

 

・「果決」=「間引く」

※大きな仕事を前に進める際には、「何をやるか」ということよりも、「何をやらないか」(まびくこと)が大事。

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皆さんも大村氏のような『腹中有書』を作ってみられてはいかがでしょうか。

 

(2017・6・3読了)