【読書日記】『悩みを笑い飛ばす力』(枡野俊明) | 「そば屋さのあんちゃん、息災け?」

「そば屋さのあんちゃん、息災け?」

稀有な病気をはじめ、人のあまり経験しないことを経験しました。
そんなことを織り込みながら、日ごろの読書を中心に綴っていければと思います。

【読書日記】『悩みを笑い飛ばす力』(枡野俊明)。

 
「一休さんの禅的思考」。

 

本書(本文207頁)は、「読書のすすめ」さんのおすすめの一冊として拝読した一冊。

 

まず、本書の構成をリストしておきたいと思います。

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はじめに

1・心配するな、大丈夫、なんとかなる

2・今この瞬間を生き切る

3・あるがままの自分を受け入れる

4・悩み苦しむからこそ人間なんだ

5・あえて魔界に分け入る生き方もある

6・死ぬときはポックリ逝こう

おわりに

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本書の中で気になった部分を順次取り上げていきたいと思います。

 

今回は、4・「あえて魔界へ分け入る生き方もある」から。

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「何もかも経験した上で言うんだ」

 

禅僧もまた人間、潔癖な聖人君主とは限らないという当たり前の常識を頭に入れておくべきです。

狂雲、真に是れ大燈の孫、鬼屈黒山、何ぞ尊と称する。

憶へば、昔、簫歌雲雨の夕、風流の年少、金樽を倒せしこと  『狂雲集』

<中略>

いつ出家するかによって戒のとらえ方も違ってきます。

お酒を飲んだこともなく、人の悪口も言ったことがないという純粋無垢のまま出家した人と、十重禁戒に当たることを一通り全部経験してから出家した人とでは、やはり物事の見方に差が出ます。

<中略>

世の中のことを何も知らずに口先だけで戒を説くことに対して、「何を偉そうに言ってるんだ」という皮肉や反発心があったのは確かですね。

 

(P150~153)

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(2024・4・5読了)