『中東問題再考』(飯山 陽)。
本書(本文351頁)はテレビのコメンテーターとか研究者(特に東大の研究者など)の情報がどうも信じられないという声を耳にして、拝読した一冊。
本書は金澤での勉強会への道中の電車の中を中心として拝読しました。
実際に、中東周辺に住んでおられたことのある飯山氏の著作のものが正確な情報ではないか、という想いに至った。
先述の通り、先にあげた方々の言われることは、本当なの?という問いかけから始まったものでした。
テレビや他のマスメディアでは飯山氏が主張することの反対を言われるのが常。
意識高い系の方々は偏った思考のテレビや他のマスメディアで流れることを信じていらっしゃることに気づいた。
アラビア語を研究者であれば読めるのは当たり前の話であるが、読めることをひけらかす前者の研究者のまるで、何かにおもねるようなことを疑う事からスタートしました。
とりわけテロ組織に関する認識が多くの研究者は間違って、というか、あえて政府の都合のいいように伝えているのでは、と
いう思いに至りました。
まず、本書の構成を示しておきたいと思います。
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はじめに
1・アフガニスタン報道が隠すタリバンの本性
2・「イランは親日」言説が覆い隠すイランの現実
3・「トルコは親日」言説が覆い隠すトルコの現実
4・なぜイスラム諸国は中国のウイグル人迫害に声を上げないのか
5・「パレスチナ=善、イスラエル=悪」の先入観が隠す事実
6・中東問題をわかりにくくしてきた七つの原因
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本書の中から気になったところを少しずつ、ご紹介していければと思います。
今回は、5・「「パレスチナ=善、イスラエル=悪」の先入観が隠す事実」から。
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「ハマスが支配する「天井のない監獄」ガザ地区の実態」
ガザの人々が困窮する一方で、ハマス幹部の懐は十分に潤っています。
現在のハマス指導者であるイスマイール・ハニーヤの資産は400万ドルあるとされ、前の指導者であるハーリド・マシュアルに至ってはその資産は20億ドルとも50億ドルとも言われています。
2人とも住んでいるのは住民が貧困にあえぐガザではなく、豊かな湾岸国である国カタールです。
<中略>
ハマスによるガザ支配の実態は、武力と恐怖による住民の抑圧と搾取です。
ハマスは日本のメディアが報じるような、かわいそうなパレスチナ人を守る清貧な正義の味方などではありません。
ハマスこそパレスチナ人を抑圧し搾取している張本人です。
私たちが同情すべきはハマスではなく、ハマスに抑圧され搾取されている一般のパレスチナ人の方です。
(P273~280)
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(2023・11・19読了)

