【読書日記】『三才報徳金毛録』(二宮尊徳) | 「そば屋さのあんちゃん、息災け?」

「そば屋さのあんちゃん、息災け?」

稀有な病気をはじめ、人のあまり経験しないことを経験しました。
そんなことを織り込みながら、日ごろの読書を中心に綴っていければと思います。

『三才報徳金毛録』(二宮尊徳)。

 
「報徳の原理綱要としての金毛録」
 

 

本書(本文46頁)は二宮尊徳全集編者によって昭和6年(1931年)に復刊され今回再度復刊となった一冊。

本書の存在を知ったのは、「読書のすすめ」さんのサイトである。

以前、二宮尊徳の語録等を本ブログでも取り上げて来ましたが、昭和6年(1931年)に復刊されたものの復刊(2022年の復刊であるので、91年ぶり)で、読書子の眼に触れることになったもの。

もともとの発刊は天保年間

頁数もそれほど大部ではなく、肩に力を入れず、何度も繰り返し読めるのがいい。

 

本書は35の項目から成り立っています。

 

本書の中から気になったところを少しずつ、ご紹介していければと思います。

願わくば、落手され、その頁に描かれた図を眺めていただければ、ご理解も深まると思料します。

 

今回は、「報徳の原理綱要としての金毛録」から。

ーーーーーーーーーーーー

報徳仕法の確実性は、天道の法則の確乎たるに基く。

天道の法則は真実にして虚ならざるものでなければならぬ。

ゆえに報徳の原理の創見は、宇宙の大法則の真を把握することを要する。

翁はこれを悟道と称する。

悟道は真にして宇宙を千古までも貫く真理の会得である。

ゆえに大は宇宙全般にわたり、時は宇宙千古を貫くを要する。

すなわち天地人に透徹すべきである。

ゆえに報徳の原理としてのこされたる遺書は、宇宙創造の根源に遡り、森羅万象にわたって観察が下され、もって宇宙観、人生観、処世観が生み出されている。

 

(P41)

ーーーーーーーーーー

(2023・10・14読了)