『鉄道と刑法のはなし』(和田俊憲)。
「レールだけが知っている」。
本文(241頁)の本書は、Xで日本大学法学部の先生が読書記録として紹介されていらっしゃり、鉄道と「刑法」との組み合わせが面白そうと思い、注文したもの。
まず、本書の目次から。
ーーーーーーーーーーーー
はじめにー「法鉄学」のすすめ
第1部・鉄道と刑法の深いつながり
第2部・身近に広がる鉄道事件
第3部・鉄道営業に隠された犯罪
あとがき
ーーーーーーーーーーーー
第1部・鉄道と刑法の深いつながり
ーーーーーーーーー
「いちはやく近代化した鉄道刑法」
鉄道犯罪罰例から現行の鉄道営業法に至る鉄道刑法の系列は、犯罪と刑罰の基本法である旧刑法・現行刑法かたは終始独立し、鉄道にのみ焦点を当てた特別法として定められてきた。
旧刑法の前にも、仮刑律(明治元年)、新律綱領(同三年)および改定律例(同六年)という犯罪と刑罰に関係する法はあったが、それらはまだ、身分や性別で刑罰を分けるなど、封建主義的色彩の残る、近代化の過程での暫定的なものに過ぎなかった。
刑法の本体がそのように段階的に近代化を目指している途中で、鉄道の導入にともない、その分野だけがまず先行して近代法を実現したのである。
(P28・29)
ーーーーーーーーーーーー

