ずっと、便失禁が始まってから15年、必死に生きてきた。

はじめは自殺未遂。

よく、5階のベランダから落ちて、助かったもんだ。

後遺症もなかった。ただ、肋骨が3本だか折れていたらしい。

(3階のベランダが飛び出ている構造のマンションで、そこにひっかかったの。

そうでなければ、今、存在していなかったでしょう)

 

あの日からいろいろあった。

生き返ったおかげで、息子の成長を見ることができた。

息子は、高校生になり、大学生になり、努力して大学院にも入って、

希望通りの職につけた。

 

子供の頃から優しい息子だったけれど、

もう30歳にもなろうという歳になっても、ますます優しい。

 

便失禁で自殺しようとした私を知っている彼は、

私に長生きしてほしいと思っているだろう。

こんなダメ母さんでも、彼を生んだのは私だもの、一応😊

 

私の人生は、便失禁だけでなく、背中や腰の痛みに悩まされて杖を

必要としていた時期もあり、つらいことの連続だった。

 

でも、今は違う。朗読教室に通い、中国語も勉強し、前向きに生きている。

これからは、どうしようもない時は、紙パンツをはいてでも外に出ようと思っている。

 

もう60代半ばだから、紙パンツはいて生活しても、おかしくはない。

きっと、私のような人も、少なくないはず。

 

あと、どんなに生きられても20年が限界だ。

いや現実は、もっと厳しくて10年くらいかもしれない。

 

だから、どんなに切なくてもつらくても、私は、残された人生、

大切に生きていきたい。ひたむきに。ただひたむきに。