先日、手術したやけどの跡が、じりじり痛む。
ただでさえ長く歩けないのに、これじゃあ、いつもより歩けないよ。
寝ていても、左側に寝返りをうつと、体重がかかって痛い。
せつないなあ。
こんな私に、残されてるものは何かなあ。
考えてみた。
一番は、皆さんと同じように、もちろん家族だ。
あとは、………絵もたいしてうまくないし、文才もない。
もちろん、美人でもない(笑) 仕事もしていない。
料理も苦手。
長く歩けないから、飛行機に乗って、旅行にも行けなくなってしまった。
でも、たったひとつ見つけた。
中国語の勉強だ。
還暦すぎての語学学習だから、そう簡単にはものにはならない。
それはよくわかっている。
でも、私は、必死で頑張っている。
ラジオ講座にテレビ講座。 教室ででる宿題に、予習復習。
授業中には、バンバン当てられるから、少しも気がぬけない。
教室の周りのみんなは、何年も勉強している人たちばかり。
私とは、実力に、かくだんの差があるのだ。
だから、いつも、口ごもっては恥をかいてばかり。
それでも、私は頑張る。
私は、負けない。
いつか、検定試験に挑戦するのだ。
物覚えの悪い自分のことを責めながらも、私は、唇をかんで頑張る。
もう、私には、他に誇れるものなど、なんにもないのだ。
さあ、教科書開こう。