埼玉県秩父郡長瀞にある埼玉県立自然の博物館では、秩父で見つかった化石の多くが展示されています。
なかでも注目は謎の動物?パレオパラドキシアの化石と復元像です。
巨大ザメのメガロドンも気になるところなので、こちらは詳しくは次回とします。
パレオパラドキシアは、秩父がかつて海だったころ古秩父湾と呼ばれる海があって生きていた生物です。
日本列島の原型が誕生したころで、約2500万年前~1000万年前です。
なんとも愛嬌のある表情の模型です。
パレオパラドキシアは、日本~アラスカ~北アメリカの太平洋沿岸域~メキシコで見つかっています。
海生の哺乳類で、ジュゴン目のジュゴンやマナティー、長鼻目のゾウと共通の祖先を持つそうです。
むしろ、ゾウから派生した説もあるくらいです。
カバにも似ているけれど、近縁ではない。クジラも全然別で、ゾウと近い。
このへんが進化で面白いところですね。
体長は約2.2mと言われています。
特徴は、柱を束ねたような形の歯を持っていて、束柱目という分類に属しています。
他にも束柱類の生き物がかつてはいたんですが、今は絶滅しています。
地球の寒冷化に対応できなかったのではと推測されています。
ジュゴンやマナティー、ゾウも絶滅危惧種です。守っていきたいですね。