
監督:平山秀幸
主演:竹野内豊
2011/日本・アメリカ
今日は、部活から帰ってから
邦画『太平洋の奇跡』を観ました。
この作品は、太平洋戦争のおいて激戦が行われた
サイパン島で戦った大場栄陸軍大尉率いる日本兵と、
対するアメリカ兵を描いたノンフィクションストーリーです。
作品を通して、当時の日本兵の自尊心や愛国心の強さを
大いに感じました。彼らは、もう大敗しそうだというのにも
関わらず、耐えて抵抗し、そして勝とうとする強い信念と
その信念を決して曲げない突き通った気持ちを持ち続けていました。
大場大尉の班は、512日間タッポーチョ山で戦い続けました。
その間彼らは、たったの47人で45000人のアメリカ兵を翻弄
させ、リーダーである大場はアメリカ兵から「フォックス」と
呼ばれていたそうです。そんな彼は、512日間という長い期間、
国を想い、そして国民や身の回りの大切な人々のために
命がけで戦っていたのだと思います。そんな風に考えていると、
私はもし今の日本でまた戦争があったとき、戦いに向かう兵たちは
当時の彼らのように、戦いに行くことに高く誇りを持って行けるのか
疑問に思ってしまいました。
当時の彼らが全身全霊で戦い、国民を守ってくれました。
だからこそ、今私たち1人1人はここにいると言えるのです。
けれども、一体彼らのような本来の日本人の粘り強さや、
自尊心、辛抱強さの少しでも私たちは受け継げているかな?
と、感じました。
また、負け戦に生きて帰るくらいなら死んだ方がましだと、
誰でも死ぬことは怖いのに自ら死を選び、負けて帰ることを
恥じる精神は、特に日本人らしいと思いました。これが
本来の日本人のあるべき心の持ち方であるなら、現代の
私たちはそこから大きく離れてしまっていると思います。
彼らは決して、負けて降伏し、国へ帰るときにまず
「でも自分なりに頑張ったんだもん」なんて甘えず、
己に厳しく、深く悔やんだのです。
太平洋戦争の結果、日本は敗北してしまいました。
しかし、彼らは一時も戦うことを怠らなかったし、
200人の命を救いました。私は、彼らが恥じることは
何一つないと思いました。
また、作品中で大場大尉らは、無条件降伏をすることを
上官から命じられ、ついに戦うことをやめましたが、
その時のアメリカ兵への姿勢も素晴らしいとおもいました。
負けたことはとても悔しいし、後悔することも沢山
あるけれど、アメリカ兵の前に立つときには気持ちを入れ替え、
彼らを真正面から認め、戦争が日本の降伏で終わったことを
噛み締めているようでした。そこが日本人の良い所だと感じました。
今ちょうどロンドンオリンピックが開催され、多くの
試合や競争を観ます。そして、そこでも日本人の負けを
悔やみながらも、相手を認め、勝利をたたえる心が見えます。
なので、そのような相手を敬う心は、きちんと昔
戦争で戦った遠い先祖たちの精神を受け継いでいることを
目で見て感じられ、とても嬉しく思いました。

こうして自国の歴史を知り、そこにいた人々を
尊敬することで、改めて感じることや吸収することが
沢山あるので、これからも時々こういった歴史ものを
観てみようと思います。その時はまた、今の私が
感じた素直な感想を書きます!