密やかに、恋心を抱いていました。


お家のこととかお仕事のコトとか、色々と壁にぶつかっている方でした。


あまりにもその問題も大きかったせいか、時々見せる笑顔がちょっと


淋しげな方でした。本来は自信と活力に溢れたタイプだったようなので、


そういう哀しみを抱えてしまった彼の風情を、


私は気の毒だと思う反面すごく素敵だなと思っていました。


彼より私のほうが15くらい年下だったし、彼のお話をただ聞くことしか


私にはできませんでした。きっと大丈夫です、っていうしかできなかった。


もしできることなら、私は彼が辛い時に羽を休められるような、


「若いお馬鹿な女の子」でいいから、


傍に居られたらいいのになと思っていました。


でも、もしそれがかなっても、結局は彼やその家族を苦しめるだけだから、


この気持は、私の


自己満足でしかないとわかっていたから言いませんでしたクマ


(そりゃそーだ)



もうきっと会うこともほとんどないけれど、彼が


明るい未来を生きるといいなあとひとり願います。


なんて、誰に言う気もないし、吐き出さなきゃやってられないって程でも


なかったけれど、なんとなく記しておきたくなったのでした貝殻

生きてることは、苦しいことだと思う。


だから、私達は、大きな声で笑ってはしゃいでおかなくちゃ


ならないし、綺麗な服に目を奪われなきゃいけない。


いい男を見つけなきゃならない。


南の島に行って暮らしたい。誰も私を知らいないところに行って


自分を抹殺してしまいたい。夕日が沈むまでぼんやり眺めていたい。


何かに心を奪われていないと、恐れているものがひたひたと


背後からやってくる気がする。


というのが、多分私のネガティブモードの時の根幹にある人生観だー。


前向きな目標に馴染めないのはここら辺が所以だ。


笑いたくて笑うんでも、幸せになるために笑うんでもなく、


笑っておかなきゃ暗いものに取り込まれる気がするんだー。



本当に、生きてることは苦しいことだ。苦しんで自殺をした


少年の気持ちは、私にはわかるようなわからないような。でも、


わかる気がするんだ。


あの時、私が本当は言いたかったことは、


ありがとうでも振り返りでもなくて。彼だけじゃない、彼らの切羽詰まったような


必死さが、私には眩しさではなくて恐怖に感じられたということ。


私はね、本当は、そんなに必死にならなくていいよって言いたかったんだ。


必死にならなくたって、平気。道は一つじゃないし、転んだら終わりって


わけでもない。今が苦しくても、きっと抜け出せるよ、だから


周りに頼って弱みを見せて、いっぱい泣いて生きていいんだよってこと。


そうやって頼って乗り越えたらきっと、今度は誰かを寄りかからせて


あげられるように、自然になっていよ。なれなくたって構わないしね。


生きるのなんて、かっこいいことじゃないし、ストイックに努力を続けて


誰にも負けない個性があるなんて、漫画の主人公だけだと思って構わない。


悪いことして、恥かいて、申し訳無さで死にたくなって、


いいことあって有頂天になって、ずるして、そのことで少し自分を嫌いになって、


でもやればできるじゃんなんて時々褒めて、そうやってどうにか1日を生きるし、


誰かを傷つけて、傷つけられて、信じられないくらい憤って、


でも支えてもらって、一人じゃ歩けなくてどうにか生きていくもんだ。


頑張ってるのは立派だと思うし応援する。でも、焦らなくていいんだよ。


躓いたって、平気だよ。


あの時私が何を言ったって結末は変わらなかったかもしれないね。


でも、うまく言葉にできなくて、あの場で言っていいことかもわからなくて


結局飲み込んで、自分のために泣いてしまった私を、


時々悔いています。


だから、私はね、前にグングン進める人じゃなくて、進めなくてもがいている人


のこと、笑ったり貶したりせずに、一緒に歩いていけたらいいなって、


それが私の贖罪で、私のやりたいことで、私に唯一できることだと


信じて、進みたいなあと思います。