妊娠8ヶ月頃の話し。
前回のお金のトラブル、口座差し押さえから間が空きました。
もう何もないんだと思っていました。
だいぶ気持ちがゆるゆるで、支払いはあるけど今以上に増えなければなんとか大丈夫、子供が産まれたら私も働こうと思っておりました。
しかしヤツはポスト内に潜んでおりました。
債権回収会社からの請求書類(葉書)2通。
債権回収という名の書類は初めて見ました。
ビビりまくります。
心臓がバクバクします。
そして迷わず開封。
そこには契約日がそれぞれ2008年、2009年、クレジット計32万円(損害金込み)と記載されておりました。
開封すると、コンビニで支払える払い込み票にもなる簡素なアレです。
これまで、私のお金の使い込み15万円、車屋の借金25万円、税金滞納12万円、既に50万円超えているところに+32万円。
月々支払う事にしてももう限界が見えてきた。
借金の類いは車くらいしかした事がない私にでも、金額は大きくなくても多重債務で支払い先が増えれば増えるほど月々の支払いがきつくなっていく事くらいわかる。
というより、すぐ目の前にその状況が差し迫っている。
絶望しました。
私妊婦、逃げるというコマンドを使えない、今逃げたら逆に生きていけない、どう対応すれば良いやつですか状態。
とりあえず夫に連絡。
この時、痛恨のミスを犯した私。
「この債権回収会社に連絡しておいて」と言ってしまう。
この後、私は検索魔になりました。
そこで知り合った「時効援用」の文字。
時効援用なんて言葉、普通に暮らしていたらお目にかかることなどありません。
知らない方も多いでしょう。
とても簡単に説明しますと。
・一定期間(5年ないし10年、貸し主による)返済をせずに過ぎた借金は時効になる。
・ただし、時効を自ら宣言(弁護士や司法書士経由で援用)しなければ効力はない。
・援用前に貸し主からの請求にどんな形でも応じると時効は無効になる。
他にも色々ありますが、気になる方は調べてみてください。
あ…クレジット会社に連絡させちまった…=時効援用が使えない。ってやつです。
しかし、時効援用を使えなかったとしても自分達の手に負えるものではないので、司法書士を頼ることにしました。
解決まで1年近く要しました。
なぜ1年もかかったのか真相は未だにわかりません。
ただ、私に内緒で別の借金整理の依頼も同時にしていた事はだいぶ後になって知りました。
そして解決時に別のトラブルが発生しますのでそのお話しはまた後日。
夫には怒り狂いました。
が、前回同様、「出勤前にやめてくれ」「夕飯時にはやめてくれ」等、私の小言や話し合いを不機嫌に避ける。
「私は昼夜関係なくある日突然、何の心の準備もなくこういう物を見せられているんだけど!督促が出てくる度に連日悩ませられているんだけど!なのに自分には考えるタイミングを与えろなど、言える立場じゃないだろ!」
「…わかりました。いつでも言ってもらって構わないです」
「もう無いもう無いっていつまでも続くの?隠し通せるものじゃない事になんで気付かないの?」
「本当にごめんなさい、騙すつもりとかじゃなくて怒られると思うと言えない」
「今なら怒らないよ、ついでに全部出しなよ、後々わかる方がきつい、貴方のもう無いを信じて後手で処理していく方が時間もお金も無駄になるから」
「もう無いです本当に」
「お腹の赤ちゃんに障るからあまり怒らないで」
お前が言うな!ヴォケが。
もうお金に関する一切の信用がない。
しかし、今は離婚も出来ない。
将来的にだめかもしれないけど、今は耐えようなんとか乗り切ろう。
子供の為、自分の為に、気持ちを持ち直す事を選びました。
夫も時効援用というシステムがあることなど知らなかった模様。
ずっと未払いのまま逃げていたようですし知る由もないでしょう。