こちらもよければご覧ください下三角



安順の恋



安順は2人の女性と出会い恋もします。


人生を鏢局に捧げるほど仕事一筋の安順。

師匠の娘でもある戴戒(たいかい)は許嫁

でした。

彼女を一途に愛していましたが 距離が生じ

歩み寄れず すれ違ってしまいます。






女性心に疎い安順


早く一人前になるために

田舎に置いてきた彼女を娶れるように

上京した北京で一生懸命仕事を確立しようと

しますが主に長い旅の仕事は私情の為の

時間もとれず彼女との関係が上手く

育めません。

護衛した土匪が女性だっため戒に疑われ

嫉妬され すれ違いは深まりお互い傷ついて

別々の道を選んでしまいます






画面キャプチャー




彼女が選んだ道にいた人は二番弟子の

希平でした。

希平もまた彼女が安順の許嫁とわかって

いましたが戴戒に想いを寄せていました。

すれ違う二人をいつも見守りながら

戴戒のそばで励まし続けていた希平

そして寂しがっている彼女に想いを

押さえられず自分が彼女を幸せにしたいと

打ち明け戴戒も気持ちを受けてしまいます。


安順は師匠に結婚の未来を失った事を

伝えました。




師匠は知っていました。

安順の心に丁寧に寄り添うシーン。


(師匠)

久々に手合わせでも



(安順)

師匠

この度は、、、


泣くがよい

楽になるだろう


お前が15歳のとき太行山本から土匪が

おりてきた


護送路を守る為 お前の父と組んだ

おびきだしてくれたが わしの失策により

お前の父親は土匪の罠にはまった

脱出も出来ただろうに わしを待ったがゆえ

半時を無駄にした

到着した時にはもう手遅れ

今でも恥じている



父は鏢師です

護送路で死ぬのは本望でしょう


その後 戒をお前に嫁がせると決めた

長年みてきた弟子だ

人柄については何も心配なかった

もちろんお前の父親への負い目も多少は

あった


お心遣い重々承知しています


いい縁談だと思っていたが戒の勝手な

振る舞いで申し訳ないことをした

非は私にある


師匠


昔話をしたのは許しを請うためではない

過去を蒸し返したところで何の足しにも

ならん


責めるつもりはありません


師匠には並みならぬご恩情を頂きました







お前には心配な点がある

あまりにも一本気で筋を曲げようとしない

ことだ

化けいを伝授しなかった理由でもある


1つ覚えておけ

その棒のようにしなやかに生きろ

基本法まっすぐだが必要に応じて曲がる


鋼柔の使い分けを体得せねばならん


鋼柔の使いわけ?

師匠

鍔のない刀は師匠が作らせたんですね


隠しだてするつもりはなかった


高みに達した武芸は禅宗における参禅の

ようなものだ

教えないのではなく

教えようがない

最善の方法ではなかったが幸いお前は

自分で学びとってくれた

太谷をでてから

多くの試練を経てきたな

お前を信じてる

耐え抜けるはずだ



持ちこたえてみせます





心の拠り所を失った安順にも

鏢師として生きてきた確かな自信が大きな

慰めや立ち直る力でした。


心休まる事が常に難しい任務の中で

生きる安順ですが

女性を癒しとせず『守るもの』

として野心を持つ姿は健気です。

目標に関心が向くあまり

遊びや女性に気を散らさない真面目で

融通がきかないところもありますが

心に決めた女性は大切にし

一途


決して哀れにならず志は高く

自分の心に忠実な彼の姿を感じます。


鏢局 の衰退危機に向かうまでに

様々な試練が安順の人生で起こります。





つづく



画像をお借りしました