変なヤツの話。
どういうヒトのことを、変なヤツだと思うんだろうか。
もし仮に自分が変なヤツだとして、
そんな変なヤツである自分から見て変なヤツは、
まともなのか、変なのか。
変わっているかどうかは
そういった相対的なことではなく、
実際に誰から見ても変なヤツというのが
確かにいるような気がする。
一般的ではないヤツのことを変わっているヤツだと思うと。
つまり、自分と比べて変わっている、
という尺度ではなく、
自分がこれまでに出会ってきたヒトたちの
平均値から大きく逸脱しているヒトのことを、
或いは、これまで出会ってきたヒトたちには
あまり見られなかった珍しいパターンのヒトのことを
変わっている
と定義するんだろうと一瞬思ったんだけど、
う~ん、
肌感覚ではなんかそうじゃないな。
もっと絶対的な判断基準がありそうなんだけどな。
新種の昆虫をみつけた、
珍しい昆虫だ、
変だ、
みたいな分かりやすさで。
そもそも自分は変なのか。普通なのか。
普通ではない気はするけど、変でもない気がする。
確かに、おそろしく猫背だし、
ヒゲがジャージー牛乳ばりに濃厚だけど、
くしゃみは高音でデカく速いけど、
具体的にどこがどう変なのか。
だいたい、普通ってナンダと。
ただ言えるのは、
変は変でも、
それを個性としてうまく活かしている人もいれば、
殻を破れずに
ただの変わり者で終わっているパターンもあるということ。
ただ変わっているだけの人の特徴は、
他人との関係性を無視した
調和のないマイペースだってことだろうか。
周囲との距離感を一切はからず、
自分の眼鏡以外で見ることを
無意識に完全シャットダウンしてしまっている感じ。
やけに見切るが、その決め打ちが常にズレている。
思考のプロセスに磁場が発生していて、
思考の着地が妙にズレる。
何をインプットしても自分のもつ結論しか出てこない。
これ全部、自分の世界から出てこず
自分の世界でしか見ようとしないから、
そんなことになっちゃうんじゃないだろうか。
ただただ自己満足におぼれているというか。
結局、
自分の外の世界に対して開いているかどうかが、
変わっててオモロイ個性派と、
ただの変人とを分けるのかもしれない。