たまにはやわらかい本も読もう | 素敵やん

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偉人たちの言葉って、感動するやん、素敵やん。

ただでさえ迷えるオヤジ羊に陥っているのに、

さらにビジネス書や自己啓発本ばかり読んでて

最近ナンダカ疲れちゃったので、

今週末は、

やわらかジャンルをいくつか乱読。




■1冊目。


リリー・フランキー
美女と野球

東京タワーの方を先に買ってたんだけど

そっちはまだ読んでません。

極楽とんぼのせいじゃないですよ。



まぁ、悪くない。

そこそこ面白い。

エッセイ好きな人にはいいんじゃないかな。


美女の話よりはブサイクの話が多いし、野球の話もあまりないけど、

ヒルマンの違和感みたいな小ネタの出し方とか

強引な例えの腕はナカナカのもの。


でも、この視点のこの文章程度ならば、

素人のそこそこオモロイやつなら

全然書ける気がするなぁ。




■2冊目。

奥田 英朗
ララピポ

これは結構面白い。

軽いけど、グッと入り込んでしまう。

いろんな細かいつながりと、

それら一体の世界が全部溶けていく感じがよく出ている。



が、パターンとしては、

昔読んだインザプールと同じかな。

奥田 英朗
イン・ザ・プール

こっちの方が、面白かったかなぁ。


自分の思考がネガティブスパイラルに入ってしまったとき、

自分では渦のなかにいてまったく気づくことができないけど、

一歩引いた目で俯瞰して自分を見てあげれば、

きっとこういった形で壊れていくのだろうな、

というのが見える感じ。

そう思えるだけで、気持ちが楽になる。

しかも、いつも最後に一気にスッと救われるところが、

とても気持ち良い。


インザプールはお薦めです。




でも、この変態医者シリーズ、

直木賞とった方では

ワンパターンでもう飽きてしまって。

1冊でいいかも。

奥田 英朗
空中ブランコ


■3冊目。


四方田 犬彦

指が月をさすとき、愚者は指を見る―世界の名科白50


これは読まなくよかったなぁ。


やわらかそうでいて、

小難しいうんちくもやたらと出てくる。

最初からうんちく目的の本なら全然いいのだが、

やわらかい本を読みたくって手に取ったのにうんちく満載では、

うるさい。


クラシックを聞こうと思ってCDのPLAYボタンを押して

三波春夫の唄が始まったらどう思うか。


オレは頭がいいんだぞってところ、

黙ってらんなかったみたいです。




■4冊目。


田中 一規
マンガ「種の起源」

たまにはこんなのも。


もっと種の起源、進化論そのもののすごさを知りたがったが、

周辺だけをさらった感じ。

論点は絞った方がいい。

いくらマンガだからといっても、

変な聞きなれない外人がいっぱい出てきても、

違う学説の話がやたら出てきても、

頭がぶれて読みにくいし、結局頭に残らない。