子供と公園にいくと、
鉄棒のところで、
オトウサンとムスコとが何やら青春中。。。
「ナニ!!!
お前は、さかあがりもできないのか。
ホントに何にも取り柄が無いなぁ。」
「・・・」
「オマエ、オトコだろ、
さかあがりもできないでどうするんだ。
そんなこともできないのか。」
「・・・」
「バカじゃないのか。情けない。」
「・・・」
「お父さんは悲しいよ。
頼むよ。
ホントに情けないなぁ。」
「・・・」
「ホラ、こうやってやるんだよ。
見てろよ。」
うっぷ・・・といいながら、やってみせる。
「ホラ、簡単じゃないか。。。
すぐできるんだよ。
地面を蹴るんだよ。バカ。」
そして、お父さんは遠くへ。。。
少年は、半べそをかきながら、
黙々と、何度も何度もただひたすら、
地面を蹴ってぶら下がりすぐに落ちて、
の繰り返し。
毎回同じところまで足が上がって、
腕がのびきって、回れずに足がドーンと下に落ちる。
地面を蹴った力が前方向に流れてしまっていて、
回転力になってないから、回れる筈がない。
何度やっても、まったく進歩しない。
そりゃそうだろう。。。
少年はとても根性があるというか、
我慢強くず~っとやってるけど、
そんなんじゃぁ、
一生できるようにはならないよ。
お父さん、
そんなヒドイ教え方で、
さかあがりができるようになりますかね。
叱るポイントがずれていて、
言い方もひどくって、
単なるオヤジのストレス発散みたいになってますけど、
それで子供はちゃんと育つんですかね。。。
いくら手本をやって見せたって、
そのお父さんの回り方じゃぁ、
腕力にものいわせて強引に回っているだけだから、
腕に力のない少年にはムリでしょ。
おなかを鉄棒に近づけて、
綺麗にクルリンと回れるコツを
教えてあげないと。。。
いったん離れて、
時間をおいてあげたのは○だけど、
それ以外は、ホントにヒドイなぁ。。。
とハタから観ているととてもよく分かるのだが、
実際には、自分もやっちゃってるんだろうな。。。
家でも会社でも。。。