とある、お金持ちベンチャーの笑えない話。
どうもフロアが静か過ぎる。
電話も殆どならないし、
来客もそんなにないし、
打ち合わせで議論が白熱していることもないし、
座席のところで喧々諤々モメている様子も一切ない。
ハァハァ死にそうになりながら
必死に仕事をさばいているような人もおらず、
何かのアイデアを生み出そうとして
頭をかかえて悶々としている人だけポツポツと。。。
みな、席にいるのかいないのか分からないくらい、
地蔵のように、ひたすらPCの画面を見つめている。。。
ネットサーフィンでもしているか、
パワーポイントの資料をつくっているか、
それとも、ひょっとして死んでるんじゃ?
まったくもって活気がない。。。
ビジネス老人の墓場のようだ。。。![]()
ヘタにお金をもっているベンチャーは、
ベンチャーなのにリスクテイクがなく、
つまり、現場が何も動いていないので
実行するアクションもなく、
何事も起きないのだ。
だから、静かなのも仕方がない。
たまに聞こえるのは、
コーヒーをすする音
と、
ウォオオンという空調の音くらい。
それにしても静か過ぎる。
活気がない。
かかる状況下、
これまたのんびりした静かな経営会議。
似合う言葉は、
午後の紅茶と老人ホームとひなたぼっこ。
ゴッドファーザーの最後でマイケルが死ぬシーンを思い出す。
「オフィスが静か過ぎるのはいかんだろう。」
「せやなぁ、ホンマ活気がないなぁ。」
「・・・」
「・・・」
「!」
「どうだろう、有線放送を入れれば。。。
」