来た来た。
あの鼻だよ。
私の大好きな形の鼻。
あの鼻の人を、私は3人しか知らない。
そのうちの1人が、彼だ。
キスしたら、あの鼻が私の鼻に当たるだろう。
きっと、ちょっと冷たいんだ。
でも当たったところからぽうっとピンクになって、温かくなって‥‥なんて、妄想をし出す私。
でも私は、品格ある(ように努力している)大人だから、実際に何らかの行動を起こすようなことは、ない。
妄想をして、ドキドキして、楽しむだけ。
それだけでも、充分だらう。
実際男と女として交わり出したら、初めはいいけど、やがて枯れる花になる。
朽ちて地に落ちたそれは、悲しく醜いものだろう。
そんな風にはなりたくないから、今日も私は、何食わぬ顔で、あの鼻を遠くから愛でるのだ。