BRM615金沢600⑥ リミッターを外せ! | コウイチは気ままなロングライダー

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今年はブルベで1000kmにエントリーして完走します

分かっていたのだよ。


野麦峠からは下り基調なんだけどね。

野麦峠の山が大きすぎるんだよ。
だから小さい登りが見えないのだ。
実際には面倒な登りが沢山あってかなり時間ロスするのもわかっている。

合羽を脱いだのは風の抵抗を減らせたかったから。
身軽になって通過チェックからリスタート。


もう少しの時間も無駄には出来ない。
加減なしの全力で!

岐阜県内は風の抵抗もなくスピードが出る。
次のPCまで104km。
はたしてノンストップで行けるか?

気がつけば半分を超えた。
そしてT氏を追い越す。


そろそろスタミナが切れそうな気がするがこの辺にコンビニが見当たらない。
60km地点で雨が降ってきたので合羽を着る。
その間にT氏に追い越される。

雨が強くなってきた。

70km地点。
このままだとハンガーノックの可能性が頭をよぎる。
自動販売機を見つけカロリーの高そうなドリンクを補給。

90km地点。
さっき飲んだドリンクがいけなかった。
これのせいで胸焼け。
ついでにトイレにも行きたい。

ローソンに寄る。

トイレ休憩と胸焼け対策の牛乳とエネルギー補給のゼリー。ヘルメットライト装着。
そしてリスタート。

はたして俺の後ろに誰かいるんだろうか?
不安になりながらアップダウンの道を走る。
終わりきっている脚では流石に登りはヤバイくらいに速度が低下するが下りで巻き返す。

104km地点PCに到着。
先に着いていたT氏、安心したのかイートインで補給中。

イヤ待て、そんな余裕はないはず。
後から久しぶりのS氏が焦って飛び込んでくる。
おお〜後ろにいたんだ!


S氏はレシートを貰ってから先に飛び出す。
彼は分かっている様だ。
とんでもなくギリギリである事を。

T氏に残り2つの厄介な山越えがあるから急ぎましょうと告げて、レシートをもらって一緒にリスタート。


既に脚は売り切れなのだがここからはリミッターを解除するつもりでフルパワーで脚を動かす。
明日、身体がどうなっていても構わないつもりで。

いつのまにかT氏を千切っていた。
550km地点からこんなに走れるとは自分でも思わなかった。
1つ目の坂でS氏を追い越す。
1つ目のダウンヒル。
S氏が直ぐ後ろに居るのがなんとなくわかる。
お互い、良いペースだ。

と、ここで道路に並んでいる反射板がランドヌールのベストを着た3人のトレインに見える幻覚が。一瞬ギョッとし減速しそうになるのをこらえた。

いよいよ幻覚タイムか?

2つ目の坂を登る。
自分でも驚くほど脚が回る。
全て出し切ろう。

そしてダウンヒル。
石川県の森本に到着。

直ぐ後ろにS氏。
もう大丈夫ですねーと声をかけられたが、
イヤイヤ、もう一つ厄介なのが残っているよ。

金沢市内の信号峠。

油断ならんよ。
今度はS氏が前に出て轢いてくれる。

信号で止まる度にギリギリ感が増してくる。
ストップ&ゴーの繰り返し。
とりあえず着いたら何でもいいから部屋に飛び込もうぜ。


金沢駅周辺は車が多すぎる。

そして二段階右折。

ゴールの建物が見えてきた。

着いた。

バイクを空いている壁に立て掛け雨で湿った靴下まで脱いで3階の部屋に向かう。

ようやくゴールした。

10分前だった。

いつもの猛者の面々が先に到着して休んでいた。

S氏も入室。

さらに遅れてT氏も入室。

さらにもう1人ゴール。
良かった間に合ったね。

今回の600kmは過去4回のうち最もキツかったと思う。今までは大津〜新潟600kmが最も記憶に刻まれたブルベだったのだが今回はそれを上書きした。
また前日に宿の空きがありツイッターで宿泊のオファーがあったのでそれを受けたのが良かったのかもしれない。
野宿なんかしていたら終わってたな。


燃え尽きた。
残っているのは感覚は達成感と痛い右の中指。
しばらくボンヤリ痛い中指を眺めテーブルに並んでいるお菓子類をつまむ。

次はBRM706福井300。
ホワイトボードに書いてあり、その横に「雨」と!
もう雨はやだなぁ。

シャワーとビールが欲しくなり、部屋にいる皆さんに挨拶して退室する。

ゴールから家まで2キロ程。
湿った靴下と靴を履いてノロノロと走って帰る。


翌朝、中指はパンパンに晴れ上がり動かない。
痛いの我慢してブレーキやらシフトチェンジしたからな〜。

下半身の筋肉は激痛で歩くのもままならなかったが仕事に向かった。
デスクワークで良かった。

筋肉痛は3日続いた。
指は未だに腫れ気味で痛いが色は戻った。




おしまい。