令和6年能登半島地震から2年 ─ 復興が遅い本当の理由と住宅再建のあり方
令和6年(2024年)1月1日に発生した能登半島地震から2年が経過しました。しかし復興の歩みはまだなお道半ばです。
特に被災地域で住まいの再建や生活再建が進まない背景として、「公費解体の遅れ」と「建て替え中心の復興方針」が指摘されています。
本記事では、現状の課題と、今後の住宅復興に必要な視点について詳しく解説します。
1.能登半島地震と復興の現状
2024年1月1日に発生した能登半島地震は震度6強を記録し、数多くの住宅や施設に甚大な被害をもたらしました。復旧・復興の取り組みは続いているものの、地域住民が自宅に戻れない状況が続いています。
復興が遅れている理由として、住居再建までの住宅供給が追いつかない実態も報告されています。例えば、復興が進まないことで人口流出が続き、住宅ユニットの確保にも時間がかかる状況があると見られていますWikipedia。
2.公費解体の遅れが復興を足踏みさせている?
被災住宅の解体は復興への第一歩ですが、この 「公費解体」 の進捗が遅いこと が復興を妨げる要因として浮上しています。
石川県の統計によると、令和6年7月時点で公費解体の申請件数に対し、着手・完了している割合は非常に低い状況でした。これが住民の住宅再建に影響を及ぼしています「問いの力」で問題解決!金沢市の行政書士ブログ。
また別の報道では、解体作業自体が「細かい分別を迫られ迅速に進まない」との指摘もあり、解体に時間とコストがかかっている現状が伝えられていますテレ東・BSテレ東。
このように、公費解体が進まないことで、被災者の再建計画が後ろ倒しになり、仮住まいからの移行が長引く要因となっています。
ただし、公費解体を急ぐべきという議論とこの話は本当は別です。
そもそも、公費解体、そんなに必要なのだろうかを、改めて考えることが重要です。
3.建て替え中心の復興ではなく「改修中心」が有効な理由
これまで日本の災害復興では、被災住宅を解体して新築するのが一般的でした。しかし、この方式には次のような課題があります。
・工期が長い
・廃棄物が大量に発生する
・費用が高額になりやすい
一方で、既存住宅の**「改修中心」の復興」**は以下の利点が期待できます。
・住宅の再利用で工期が早い
・廃棄物が少なく、環境負荷が低い
・コストを抑えられる
単に元通りにするだけではなく、耐震改修や断熱改修を組み合わせれば、今後の暮らしに適した住まいにすることが可能です。
このような改修中心の復興は、被災者の生活再建を早め、資源循環の観点からもメリットがあると考えられます。