何と、ソフトバンクが今月下旬より、同社で初めて米グーグルの携帯向け基本ソフト(OS)「アンドロイド」を採用したスマートフォン(高機能携帯電話)「Desire(ディザイア)」(台湾HTC製)を発売開始するのである。先月の3月28日、東京都内で開いた創業30周年を記念する招待イベント「ソフトバンクオープンDAY」で、孫正義社長が明らかにしたらしい。
スマートフォンの国内市場では、何度か書いてきたように、NTTドコモが4月1日、ソニー・エリクソン製のアンドロイド携帯「Xperia(エクスぺリア)」を新発売した。これに対し、ソフトバンクは米アップル製「IPhone」で独走中だが、アンドロイド携帯も取り扱うことで、ドコモを迎え撃つ姿勢のようだ。
孫社長は、同社初のアンドロイド携帯について『Phoneは優れていると思うが、グーグル好きな人もいる。当社はあらゆる選択肢を用意した。』と説明。ドコモ「エクスペリア」との比較表を掲げながら、アンドロイドのOSのバージョンが最新版の2・1であることを強調するとともに、『端末の薄さや液晶ディスプレイも違う。』と優位性をアピールしたとのこと。
一方、同社は『電波状態が悪い』との指摘に応えるため、ネットワーク環境を改善する取り組みとして、2010年度に数千億円を投資する「ソフトバンク電波改善宣言」を発表したとのこと。携帯電波基地局を倍増させるほか、小型基地局「フェムトセル」を家庭や企業・店舗向けに無償で提供するとした。また、iPhoneなどでインターネット上に動画を生中継できるソフト「ユーストリーム」の特設スタジオを28日に同社本社に開設するほか、東京・渋谷の2カ所にも5~6月にかけてオープンさせる考えを示した。
スマートフォンはiPhoneだけで十分なのに、Andorid携帯までも発売するとは・・・。孫社長、恐るべし。