こんにちは。


腹出てんなおい。




というわけで、M1総評です。
2019年11月に行われたモバイルレジェンド ワールドチャンピオン大会。通称M1。

賞金総額25万USドル(2,600万円)をかけて、世界13ヶ国の代表チームが熾烈な戦いを繰り広げました。

モバイルレジェンド速報さんのサイトでは、日本代表の10secondGaming+(以下、10+)が成し遂げた、M1での快挙がまとめられています。
M1の記事だけでなく、新ヒーロー・新スキン、Tier表なんかも見れるので、ぜひ活用してください。

なんの関わりもないけどステマしてみた。




他の方々が10+の功績を讃えているので、ここでは次回のM1などといった、大きめの大会に向けた日本勢の課題なんかを書きつつ、M1のここが良かったなぁ・悪かったなぁって部分も書いていこうと思います。

※私は大会には参加したことがなく参加する予定もない、いわゆる「エンジョイ勢」と呼ばれるプレイヤーだと自認してます。そんな私が今回はかなり上から目線で総評を書いているので、読んでいる方の中には気分を害する方がいらっしゃると思います。「雑魚が何か吠えてら」って思いながら読んでいただけると幸いです。

バチバチに予防線を張るスタイル

※今回は攻略とは違う趣旨の記事です。モバイルレジェンドの攻略を読みたい方は、申し訳ないですが他の記事を読んでいただくか、次回からの記事に期待してください。





・M1から見える日本勢の課題

鍵となるのはグループリーグでのDeVu戦、EVOS戦、プレーオフでのTODAK戦でしょう。
EVOSとTODAKはそれぞれ、10+が敗北を喫した相手となります。

しかしDeVuは10+が2-0でストレート勝ちした相手です。

「EVOSとTODAKはわかるけど、DeVu戦はどうでもよくない?」

と思われる方もいるでしょう。
確かに10+はDeVu戦でストレート勝ちしていますが、1ラウンド目の内容はかなりDeVu優勢に進められていました。

この一戦からわかることは課題ではなく、日本勢が世界の中でどのくらいのレベルなのか、ということです。

「10+はベスト6に残ったんだから、だいたいそのくらいの強さなんでしょ」
っていう声が聞こえます。嘘です。

日本の実力はベスト6だ!というと曖昧にしか伝わりません。
それは順位のせいではなく、
・どうしてベスト6まで行けたのか
・何が障害となってその上の順位に行けなかったのか
が、伝わりづらいです。

なので今回の記事では、

日本の現状を知る
世界と戦うには何が足りないかを知る
具体的な解決案

という流れで書いていきます。
そのためにまず10+ vs DeVuと、EVOS vs DeVuの2試合を対比して紐解いていこうと思います。



まずEVOS vs DeVuです。
時系列的にこの試合が先立ったので、こちらから見ます。

結果から言うと2-0でEVOSのストレート勝ちなのですが、1,2ラウンドのどちらも序盤はDeVuに主導権を握られます。

ここでDeVuの説明をします。
ロシア代表である「DEUS VULT」(通称DeVu)は日本と同じく、M1のような各国が集う大会は初参加です。
よって、他のチームがDeVuの情報を得るためには代表予選を見るしかありませんでした。

EVOSはDeVuとの試合では徹底してナタリアをバンしていますが、それは代表予選でナタリアが暴れまわっていたことが理由です。

使うヒーローはもちろんですが、DeVuの戦術・戦略もEVOSにはあまり知られていない状態なので、試合前の情報戦ではDeVuが勝っています。

(日本も同じ状況だったので、ONICにストレート勝ちしたのは実力も要因としてありますが、情報アドも大きかったと思います)



これはEVOS vs DeVuの2ラウンド目ですが、EVOSは10,000ゴールド差をつけられ、タワーも全レーン3rdまで折られます。

これは正直、EVOSが負けていたラウンドだったと考えます。
他の試合を見る限り、このラウンドの勝敗を分けたのはEVOSの実力というよりは、DeVuの詰めの部分に問題があるように見えるからです。


これに対して10+。


1ラウンド目はナタリアをバンせず、あえてピックさせます。
これはナタリアの実力を知らなかったとは考えにくいので、

・自分たちが知らない戦術を使われるより、予選で見た戦い方を相手にさせた方が戦いやすい。
・ナタリア自体がopではないので、バンピックではなく動き方で対策すればよい。

という理由からだと考えます。


このラウンドでは序盤ナタリアに翻弄されるものの、3rdが折られることはなく金差も4,000ゴールドまでしかつけられることはありませんでした。


EVOSも10+も、DeVuに対しては変わった戦略を取ることはなく、自分たちの基本的な立ち回りで勝利しています。


その基本的な立ち回りこそ、日本勢の強みと言えるのではないでしょうか。

最序盤は1-2-2、ジャングル周りが終われば1-3-1の動きをする。
これでEVOSからも1ラウンド取ったわけですし、ピックこそ違えどDeVuに対しても、EVOSよりも安定して勝利を収めたわけです。


つまり、日本勢のPSは世界に対して通用する・引けを取らないと言えます。
ただ単に情報アドがあったから勝てた、というわけではないのです。


ではなぜEVOS、TODAKに負けてしまったのか。
キーワードは3つ。

・対応力
・戦略の数
・練習環境

試合を見ていた方々は、TODAKに10+はガチガチに対策されていたことに気づいたでしょう。

TODAK側は、10+の1-3-1構成のソロになっているレーンを確実に潰し、視界確保で浮いた状態になったタンクをキルする。
そうならないために10+は常にガンクを仕掛けていたが、ハンターであるグレンジャーをピックしていたTODAKは、グレンジャーを絶対に守り切ることでじわじわと流れを自分達側に引き込む。

1,3ラウンドはこれで負けてしまいました。
10+が先にロードを取ったとしても、グレンジャーの使い方がピカイチだったので、タワーを折りきられることなく守ることができる。

このメタることが10+は少し弱かった気がします。

1ラウンド目はグレンジャーを確実にキルするためにセリナをピック、3ラウンド目は同じ理由でハカートをピックしましたが、活かしきることができませんでした。


敵のハンターピックに対するメタが確立できていなかったのでしょう。
EVOS戦も、クラウドを止めることができないシーンが目立ちました。
敵に強いハンターがいない場合はほとんどの試合で勝っているので、10+の弱点は簡単に言うとハンターなのかもしれません。

弱点があることが悪いわけではありません。どんなチームにもウィークポイントは必ずあります。

問題は、それを克服するための練習環境です。

いくら自分たちのチームが強くあれど、練習相手が同じレベルでなければ意味がありませんし、1つのチームとだけ練習したとしても多様性が生まれるとは考えにくいです。
 
対して海外チームたちは、普段はプロリーグで互いにしのぎを削りあっており、いろんなピックを試して戦略の幅を広げることに集中しています。



まとめると、練習環境の改善をすることで、自分たちのヒーロープールが広がりさらなる戦術・戦略を得ることができ、瞬時に敵に対応できる力も得られる。


実はこれらを一気に解決できる案があります。


それは…


日本チームのプロリーグ参戦



ていうかただ単にプロリーグにいる日本チーム見たくね?

ぶっちゃけ正直なこと言うと、プロリーグ参戦して!って言いたいから今回の記事書きました。
真面目に考察したから許して。

いや、わかってる!
海外のプロリーグに参戦することが難しいのはわかってる!!!

日本の大会出てる人たちは、みんな働いてたり学校に通ってたりするし、プロとしてやってく将来が不安なのもわかる。

でも見てぇんだ。おら。
私には何の責任もないから言えるけど、10+参戦しないかなぁ。



でも実際、世界大会で優勝を狙うのであれば、現状の練習環境は改善すべきですよね。
ランクマッチは戦力に偏りが出ますし、かと言って高いレベルのチームにも限りがありますし。

難しいところですが、次回のM2までに期待したいですね。




・M1の良かったところ、悪かったところ

個人的に今回のM1は満足度が高かったです。
代表予選から面白い試合が多かったですし、配信環境自体にも特に不満はありません。
(試合中のカメラを増やしてほしいかな、とは思ったけど画面が見づらくなるのももどかしい)


実況の山下さんも私好みでした。笑

興奮したときに「いろいろ言い過ぎましたが、クレームはあとで処理するとして…」みたいなこと言ってたのめっちゃ笑った。

人によって好みが分かれる実況でしたけど、実況ってだいたいそういうものだしね。
(ストVの実況してるアールさんとかもそんな気がする)


次の大会ではせぶにあさん見たいなぁ。





というわけで、いかがだったでしょうか。

かなり長めの記事になりましたね。
ここまで読んでいただきありがとうございます。


次回からはまた初心者向けの記事を書きたい!

ではまた次回。