こんにちは。
モバイルレジェンドの世界大会「M1」終わりましたね!
来年もまた世界大会を開くそうなので、それまでに皆さん腕を磨いていきましょう!
ということで今回は予選グループDで行われた「10+ vs ONIC PH」の振り返りをしようと思います。
ONIC PHとは、フィリピンのモバイルレジェンドプロチームです。
大会前の優勝チーム予想では16チーム中1位の得票数でした。それだけ強豪ということですね!
まずはバンピックから。
先攻ONIC、後攻10+です。
ONIC視点だと、世界大会前の10+の情報はほとんどなく日本大会で使用頻度の高かったのはヘラクレスだったので、それをバンしたというところでしょう。
強いヒーローですし、安定志向ですね。
10+もONICの得意なカチャをバンして、お互い様子見しているように見えます。ただ、10+視点ではヘラクレスをバンされるのは予想通りだったはずなので、隠し玉を持っていると考えるとこの時点では10+が少し有利に進めているように思われます。
そして運命のs3ピック。
ここで試合が決まったと私は考えます。
s2で10+がマーシャをピックしたことによって、ONICはそのケアをする必要がありました。
海外ではマーシャに対して、デームスでメタるのが定石とされているので、デームスが取られるのは予想できたと言えるでしょう。
さらにONIC視点では、バンの時点で強タンク達がバンされたことによって、強いCC持ちがピックされにくいと考えエスメラルダをピックするのが強いと考えたはずです。
そのs2,s3ピックに刺さるのが玄覇です。
玄覇は日本大会のときには使用不可ヒーローだったので、この世界大会で初お披露目でした。
強いCCを持っているわけではないヒーローなので、玄覇はあまりMPLやランキングとかでもピックされてこなかったこともあり、まさにサプライズピックですね。
そしてこのヒーローを取ったことにより、デームスとエスメラルダの2ヒーローを同時にメタることができています。
2ヒーローとも接近して戦うヒーローで回復が強い特徴があります。玄覇のスキルは回復阻害の効果があるので、近くまで来た2ヒーローを弱体化させることができるのです。
そして何より、ONICが得意としているエスタスもケアできています。
玄覇ピックをすることでピック済みのヒーローだけでなく、得意な構成も潰すことができたのです。
残りのピックでは、10+はアーリーもレイトも見据えたヒーローで固め、まさに盤石と言った構成になりました。
この試合はピックで勝負がついていたように思えます。
手前のヒーローからでも落とすことができる10+に対して、ONICは後ろのヒーローを落としてからでないと厳しい戦いになる構成です。
そのためのイニシエーターがガイしかいないわけで、この10+の構成と戦うにはCC不足でしょう。
そして試合開始です。
10+視点ではボットにタートルが沸くのがわかります。これは10+にとってラッキーだったと言えるでしょう。
ONIC視点ではトップにいるマーシャをケアしながら、タートル戦にも戦力を割かないといけません。
マーシャが降臨持ちなのを考えると、ONICのボットタワーはタートル戦のときは捨てなければならなくなるわけです。
そして実際にタートル戦のときには、ソロでいたマーシャは悠々とミニオン処理をしてからタートル戦に参加できました。
ここで玄覇が落とされますが、代わりにグレンジャーのキルとタートルを取ることができました。
この序盤の集団戦に勝ったことで、10+の勝利が確定しました。
あとは勝手にマーシャがタワーを折りますし、このあとの集団戦ももともと有利なピックにさらにタートルバフもあるので、負ける要素がなくなったわけです。
第1試合はこのまま10+の優勢を維持したまま、10+の1ラウンド目先取となります。
そして2戦目。
あまりバンは変わりませんでした。
クッフラーとガレックはお互いのチームコンセプトにとって不利なヒーローなのでしょう。徹底してバンされてますね。
この顔好き。このあと隣のSureiさんが笑いそうになってるのも含めて好き。
この大会で、s1にエックスがピックされるのを多く見た気がします。チームコンセプトに関わらずとにかくOPということなのでしょうね。
ONICはまたエスメラルダをピックしたので、10+も先ほどと同じく玄覇をピック。
正直、エスメラルダはピックすべきではないように感じました。
ただ、エスタスをピックしたことを考えると、絶対に落とせないこの試合はメタを気にせず、自分たちの得意な構成で挑もうとしていた気概が感じられます。
10+も日本大会で見た構成で、お互いにやりたい構成で戦うという、本気と本気のぶつかり合いになりました。燃えますねぇ!!!
第2試合開始。
10+はリリアがソロでマーシャに当たるという、あまり見ない戦法でマーシャをメタります。
途中でレーンチェンジしていたことを考えると、シュウもリリアもマーシャをソロで抑えることができるヒーローとしてピックされていたのだとわかります。
タートルがまた10+に有利な側に沸くというラッキーもあり、タートル戦をせずとも取ることができました。
ただ、相手も強豪と呼ばれるだけはあり、タートルを狙っている間に、10+のトップ側ジャングルを荒らしていきます。
確実に勝てない戦いはせず、取れるところを取っていくのはさすがです。
そのおかげで、途中までONICは大きく金差をつけられることなく試合を進めることができました。
敵ながらあっぱれですね!
2個目のタートルが沸く場所がトップだったので、リリアとシュウがレーンチェンジします。
これもスムーズすぎてボーッと見てたら気づかないレベルです。笑
そして2個目のタートル。
タートルを取れないとわかってるONICは是が非でもボットを折りに来ました。
シュウだけではマーシャは抑えきれず、折られてしまいます。
こういう積み重ねが、不利な状況のときに差を広げない方法なのでしょう。
ONIC側からも学ぶところが多いです。
そしてこのシーン。
Tomeboさんのナイスプレーで2キルを取ることができた10+ですが、3rdタワーを折りたいところ。
シュウ使いはこのシーン100回は見てください。
3rdタワーを折るために障害となるのは嫦娥とエスタス。この2ヒーローが残っていると、人数差があってもミニオン処理をウルトでされてしまっては、3rdが折れない可能性があります。
エックスがタワーダイブしたときには、Totakaさんはそれを見越して裏へ回ろうとしてます。
そしてタワーに逃げて来た嫦娥をキル、エスタスをウルトで蹴り上げてTomeboエックスがキル。
完璧な立ち回りでした。
ONIC戦1の名シーンでしょう。
そしてこのままイケイケムードのまま2ラウンド目を取り、見事勝利となります。
以上が10+ vs ONIC PHの振り返りでした。
ONIC相手に2-0でストレート勝ちという、日本チームのレベルの高さを知らしめる素晴らしい試合でしたね。
試合の面白さも申し分なし。私は見ててめちゃくちゃ叫んじゃいました。笑
次回はまた違う試合の振り返りします。
ではまた次回。