先日手仕事フォーラムのブログにはじめて投稿した。
http://blog.teshigoto.jp/
以下コピペ。
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斐伊川和紙
5月21日(土)の勉強会、メインは大橋先生の講義で『絵付と模様』でしたが、そのことについては別のブログで触れられていますので、僕のほうでは、久野さんから話のあった『出西窯(しゅっさいがま)と斐伊川和紙(ひいかわわし)』、特に斐伊川和紙について取り上げたいと思います。
なぜこの話があったかと言うと、6月3日から手仕事フォーラムで出雲への旅がありますので、その予習も兼ねということになります。久野さんが25年ほど前に制作に関わったふるさと紀行のビデオ上映とあわせ、お話がありました。
―以下久野さんのお話の要約
島根県は石見地方と出雲地方の二つに分かれるが、この中に手仕事フォーラムと縁の深い仕事場がいっぱいある。 手仕事フォーラムで取り上げている手仕事は岩手、島根、沖縄の3つが中心で、中でも、特に島根、出雲地方は、焼き物、和紙、織物、染物、木工、金物と、無いのはガラスぐらいで手仕事が凝縮されていて、伝統的な仕事を継続している非常に珍しい地域。
その中でも代表的なものとして、焼き物の出西窯、そしてその出西窯の横を流れる斐伊川の上流にある三刀屋町(みとやちょう)という町で、井谷さんという親子がやっている斐伊川和紙がある。これは日本一の和紙と言ってもよい。コウゾ、ミツマタ、ガンビといった原材料を自分のところで植えて、なおかつ自分達で皮取りをし、それを干し、それを紙にすくという日常使いのものでありながら作家的なやり方で作っている。
今から25、6年前ですでに天然の素材を使った和紙作りをしていたのは井谷さん親子ぐらいだった。自分のところの自然素材のものを使う、しかもそれを日常的に使うのは井谷さんぐらいではないか。しかし、今和紙を使う生活というのが無い、すぐれた和紙を一体何に使うのかというと、非常に限られてくる。限られたことにしか需要がないので、どんなにいい仕事をしていてもつなげる(残す)ということが難しい。
-以上
さて、上の久野さんの話にあるように、斐伊川和紙はすぐれた和紙でありながら一体何に使うのかということが問いかけにありました。 使う人が少なければ当然それを残していくことも難しくなると。
これは非常に難しいことと思います。 和紙の用途は、障子や習字用の紙、便箋、封筒、他にもあるかもしれませんが、いずれも今の生活に日常的には使われなくなってきたものですから。すぐに答えがでるようなことではありませんが、勉強会のあと、僕なりに勝手に考えてみました。
アプローチはいくつか思いつきます。 素材としての和紙、天然素材を使っていること、また文化としての『和もの』、『伝統工芸』であること。
しかしこういったアプローチは、和であること、伝統工芸であること、天然素材であることのほうが重要になり、素直にこれが欲しいと思えるようなものではなくなってしまう気がします。
また、ふと以前に丈夫そうでシンプルな色合いの和紙で作ったケースにノートパソコンを入れて使っている、という方のブログを思い出しましたのですが、その時『おぉこれはいいかも!』と思い、少し欲しくなったことを思い出しました。しかしこれは使い手のアイデアの良さであって、使い手側のアイデアに任せるということだけでは、需要をつくることは難しそうです。
では何がよいでしょうか。
素人発想で一つ考えてみましたが、ティッシュケース、なんて言うと怒られてしまうでしょうか。
ティッシュケースは、プラスチック製、木製、皮製、竹製、布製などいろいろとありますが、個人的にこれと思う物に出会っていません。
紙と紙、天然の素材で作られた和紙のティッシュケースからパルプで作られたティッシュを取り出す、というのは少し面白い気がしました。
ざっとインターネットで調べると、折り紙なんかで使われそうなきらびやかな和紙を使ったティッシュケースは少なからずあるようですが、これは典型的な『和』のイメージの前述の『和のアプローチ』のもので、斐伊川和紙のような和紙の風合いを生かしたものはすぐには見つかりませんでした。もっと探せばあるかもしれませんが。
もちろんこんな稚拙な発想では、何の参考にもなりません。しかし発想、それも使い手のニーズや気持ちを捉える発想次第で需要を生み出すことはできるかもしれないと思いました。
皆さんはどのようにお考えでしょうか。
※1.一個人の素人発想ですから、これが手仕事フォーラムの考え方と誤解の無いようお断りします。
※2.斐伊川和紙を触ったことがあるわけではありませんので、あくまでイメージです。
※参考:斐伊川和紙、ホームページ
http://www.saningoods.com/hiikawawashi/
http://blog.teshigoto.jp/
以下コピペ。
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斐伊川和紙
5月21日(土)の勉強会、メインは大橋先生の講義で『絵付と模様』でしたが、そのことについては別のブログで触れられていますので、僕のほうでは、久野さんから話のあった『出西窯(しゅっさいがま)と斐伊川和紙(ひいかわわし)』、特に斐伊川和紙について取り上げたいと思います。
なぜこの話があったかと言うと、6月3日から手仕事フォーラムで出雲への旅がありますので、その予習も兼ねということになります。久野さんが25年ほど前に制作に関わったふるさと紀行のビデオ上映とあわせ、お話がありました。
―以下久野さんのお話の要約
島根県は石見地方と出雲地方の二つに分かれるが、この中に手仕事フォーラムと縁の深い仕事場がいっぱいある。 手仕事フォーラムで取り上げている手仕事は岩手、島根、沖縄の3つが中心で、中でも、特に島根、出雲地方は、焼き物、和紙、織物、染物、木工、金物と、無いのはガラスぐらいで手仕事が凝縮されていて、伝統的な仕事を継続している非常に珍しい地域。
その中でも代表的なものとして、焼き物の出西窯、そしてその出西窯の横を流れる斐伊川の上流にある三刀屋町(みとやちょう)という町で、井谷さんという親子がやっている斐伊川和紙がある。これは日本一の和紙と言ってもよい。コウゾ、ミツマタ、ガンビといった原材料を自分のところで植えて、なおかつ自分達で皮取りをし、それを干し、それを紙にすくという日常使いのものでありながら作家的なやり方で作っている。
今から25、6年前ですでに天然の素材を使った和紙作りをしていたのは井谷さん親子ぐらいだった。自分のところの自然素材のものを使う、しかもそれを日常的に使うのは井谷さんぐらいではないか。しかし、今和紙を使う生活というのが無い、すぐれた和紙を一体何に使うのかというと、非常に限られてくる。限られたことにしか需要がないので、どんなにいい仕事をしていてもつなげる(残す)ということが難しい。
-以上
さて、上の久野さんの話にあるように、斐伊川和紙はすぐれた和紙でありながら一体何に使うのかということが問いかけにありました。 使う人が少なければ当然それを残していくことも難しくなると。
これは非常に難しいことと思います。 和紙の用途は、障子や習字用の紙、便箋、封筒、他にもあるかもしれませんが、いずれも今の生活に日常的には使われなくなってきたものですから。すぐに答えがでるようなことではありませんが、勉強会のあと、僕なりに勝手に考えてみました。
アプローチはいくつか思いつきます。 素材としての和紙、天然素材を使っていること、また文化としての『和もの』、『伝統工芸』であること。
しかしこういったアプローチは、和であること、伝統工芸であること、天然素材であることのほうが重要になり、素直にこれが欲しいと思えるようなものではなくなってしまう気がします。
また、ふと以前に丈夫そうでシンプルな色合いの和紙で作ったケースにノートパソコンを入れて使っている、という方のブログを思い出しましたのですが、その時『おぉこれはいいかも!』と思い、少し欲しくなったことを思い出しました。しかしこれは使い手のアイデアの良さであって、使い手側のアイデアに任せるということだけでは、需要をつくることは難しそうです。
では何がよいでしょうか。
素人発想で一つ考えてみましたが、ティッシュケース、なんて言うと怒られてしまうでしょうか。
ティッシュケースは、プラスチック製、木製、皮製、竹製、布製などいろいろとありますが、個人的にこれと思う物に出会っていません。
紙と紙、天然の素材で作られた和紙のティッシュケースからパルプで作られたティッシュを取り出す、というのは少し面白い気がしました。
ざっとインターネットで調べると、折り紙なんかで使われそうなきらびやかな和紙を使ったティッシュケースは少なからずあるようですが、これは典型的な『和』のイメージの前述の『和のアプローチ』のもので、斐伊川和紙のような和紙の風合いを生かしたものはすぐには見つかりませんでした。もっと探せばあるかもしれませんが。
もちろんこんな稚拙な発想では、何の参考にもなりません。しかし発想、それも使い手のニーズや気持ちを捉える発想次第で需要を生み出すことはできるかもしれないと思いました。
皆さんはどのようにお考えでしょうか。
※1.一個人の素人発想ですから、これが手仕事フォーラムの考え方と誤解の無いようお断りします。
※2.斐伊川和紙を触ったことがあるわけではありませんので、あくまでイメージです。
※参考:斐伊川和紙、ホームページ
http://www.saningoods.com/hiikawawashi/