10月の3日、宮城県の鳴子というところで行われた「米づくりこそ日本の手仕事」と題された「宮城・鳴子 手仕事フォーラム2010」に参加しました。その詳細については別の機会に触れたい(復習も兼ねまとめたいと思っている)と思っているのですが、その時に米のつくり手(後継者)がどんどん減り続けているが、収入も悪く、環境が良くない、つくり手が安心して米づくりが出来るよう、作り手と食べ手の信頼関係を結ばないといけないというような話がありました。今までは新聞の記事や何かでそういったことをたまに目にするぐらいで、正直なところあまり意識はしていませんでしたが、その話を聞いてから状況はそんなに悪いのだろうかと気になっていました。
で、調べよう調べようと思っていたら、先日たまたまテレビをつけた時に、NHKだったと思いますが、まさに知りたいと思っていたようなことが特集されていて、その時に出ていたデータが農林水産省のサイトに掲載されていたのであらためて調べてみました。
以下が気になった数字です。(図2、図3、図13は稲作だけではなく農業全体の数値)
農家の数は平成22年2月時点日本全国で163万1千件。
5年前の平成17年から33万2千件減っており、平成2年から比べると134万件(55%)も減っています。
農業の就業人口は平成22年2月時点で260万人。
5年前の平成17年から75万人も減っており、平成2年からは222万人(54%)も減っています。
農業就業人口の平均年齢は平成22年、なんと65.8歳。。。
農家を専業とする主業農家はたったの21.9%。
ちなみに、準主業農家というのは働いている中に65歳未満の人がいる場合で、65歳未満の人がいない場合ば全て副業的農家になりますから、先の平均年齢を考えれば上のようになるのはあたりまえなのかもしれませんが、そもそもそれがどうなんでしょうか。
こちらは水田作経営のみですが、農業収支の表です。
一番左の列を見て頂きたいのですが、全国だと、農業粗収益で213.1万円、農業所得はわずか39.3万円となります。これは全国平均で、北海道とは随分開きがあるのですが、北海道でも農業所得は386.3万円となります。
もちろん水田作だけではないかもしれませんし、副業その他の収入もあるのでしょう。きっと。全国の39.3万円は半分趣味でやっているのも入っていたりして参考にならないなどあるのかもしれません。まだ深くデータを読んでいませんので、今の時点ではそのあたりどうなのか分からないですし、またこれらの数字が具体的にどう問題なのかはっきり言うことはできません。しかし少なくともいい数字ではないと思われます。次は何が問題なのかということを具体的にしていきたいと思います。とりあえず本日はここまで。
ちなみに詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。農林水産省のサイトです。
http://www.maff.go.jp.proxy.blastsound.com/j/tokei/index.html